第9回「体を使って暗記する」と学力が伸びる
マイベストプロ福岡、子どもの学力を向上させる教育のプロ「田中正徳」でございます。
いつもご覧になっていただいて誠にありがとうございます。
「成績が伸びる人伸びない人」をテーマに10回のコラムを書かせていただきます。
今回は、第一回「勉強は頑張ったらダメ?」について。
「勉強は頑張るもの」とお考えの方が多いかもしれません。しかし、この「頑張る」という言葉には、実は相手を緊張させてしまったり、頑張らなくちゃと自分を励ました結果、ストレスがたまったりすることを私たちは経験的に知っています。
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例えば、「明日の発表会、頑張れよ!大切なお客さんがたくさん来るんだから。」なんて言われたら、「大切なお客さんが来るんだ。私の責任は大きい。」と思うでしょう。そして、「頑張らなくちゃ!」とストレスを抱えてしまいます。いい意味でストレスが作用すれば良いのですが、ストレスに負けてしまう場合もありますから、頑張ることは必ずしもプラスに働くものではありません。
勉強はよくマラソンに例えられます。100メートルを一気に走る勢いで、42.195kmは走れません。マラソンは42.195kmを走りぬき、ゴールすることに意味があります。それと同様に、勉強もゴールをめざしてコツコツと続けてこそ意味があります。
最近の脳の研究からも、人が持てる力を最大限に発揮できるのはリラックスしたときだと言われています。中学までの勉強なら、いつでも引き返しができますし、あまり頑張りすぎない、頑張らせないよう心がけてみると良いかもしれません。