ネットワークのはなし~無線LAN編

藤井真

藤井真

テーマ:パソコンのはなし

冒頭からいきなり余談でなんですが、「コードレス」と「ワイヤレス」って、「コード」が「レス」なのと「ワイヤー」が「レス」なのは同じじゃないかって思わないでもないんですけど、区別して使っている方が多いような印象がありますね。もともとの言葉の意味からすると特に区別するような関係性の言葉ではないような気がしますが…。

ネットワークについて書くのは初めてですが、「そもそもどんな仕組みで動いているのか」みたいな話はやめて実際によくある勘違いやトラブルの例を挙げていきたいと思いますので、に何かヒントのようなものをつかんでいただけたら幸いです。よろしくお願いします。

〇同じ場所にあるのに機器によって接続スピードに大きな違いがある。
もし最近、親機(電波を発信する側)を新しくされて子機(パソコンやスマートフォン)に新旧の機器が混在している場合は新しい無線方式や暗号方式に古い機器が対応するのに時間がかかってしまっていることが考えられます。親機側の設定変更によって改善する可能性がありますので詳しい方や業者さんに相談をお願いします。
あと、私は過去に300台のタブレット端末を一斉に設定したことがあるんですが、20台ずつまとめて設定していると必ずと言っていいくらい1-2台明らかに遅い端末があります。メーカーさんを呼んで調べてもらいましたがどの端末も基準内という説明でしたので、普段一台で使っていたら気付かないですが端末ごとのバラつきは相当あるという認識を持っておくことが必要かもしれません。

〇メッシュ方式にするか中継器を入れたらいいのかわからない。
前提としてメッシュ方式は親機から丸ごと機器を入れ替えることになります。すでに導入済みの親機を生かすのであれば中継器一択になりますね。ただ、実現できているユーザーさんは少ないですが無線機器の入れ替え時期は新しい無戦方式やセキュリティ対応も考えると5-7年だと思います。5年と考えて「一度違う方式をやってみる」みたいな考えでもいいように思いますけどね。
あ、答えを書いておくと、メッシュ方式は広いスペースに端末(子機)が点在しているようなケースに有効で、中継器は距離が離れた一台(もしくは数台)に電波を届けるために使うことになります。一直線上に機器が点在しているようなケースがあったらどちらでもよさそうです。最近の機器は接続範囲も接続スピードも大幅に上がっていますので選択を間違えても全く使い物にならないなんてことはないと思いますが…。

〇電波盗聴やただ乗りのリスクに備えたい
この10年以内に購入した機器で特にセキュリティ機能を変更せずに利用されているのであれば「ただ乗り」のリスクはほとんどないと思われます。お客様用などである程度公開してパスワードを利用してもらっているケースでも期間を決めて設定を変更することは許容されると考えられます。あと、盗聴については「ターゲット」にされた場合早ければ数日でパスワードは破られてしまいます。ーなので、「ターゲットにされない」ことが何より重要です。毎週パスワードを変更することは現実的ではないですしね。

機器(親機)の買い替えのタイミングについてよくお問い合わせを頂戴しますが、電波は低く遅いほうが安定しますので使っていると徐々に遅くなってきます。親機にはそれを防ぐための仕組みが実装されているのですが、「なんだか最近遅いなと思って親機の電源をOff-Onしている」場合はそろそろ時期が来ているとお考えになってもよさそうです。スマートフォンやパソコンをお買い換えになったタイミングで入れ替えるものびっくりするほど早くなるのでお勧めです。古い機器が混じっている状態を解消するのがセキュリティを考えてもいいですしね。

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藤井真
専門家

藤井真(パソコンサポート)

一般社団法人バックアップ

パソコンやスマートフォンの設定やトラブル時の対応、修理、販売まで幅広く対応する。被災者支援活動の経験や心理カウンセラーの資格を生かした社会貢献活動やメンタルヘルスのコンサルティングも行っている。

藤井真プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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