リウマチで履ける靴がない方に
麻痺などで足が不自由であるとか、股関節のご病気などで脚の長さが違う等々の方達は、市販の靴では十分に歩くことができません。
私たちは、そのような「歩き」が困難な方たちに対しては、一人一人の「足と歩き」の状態に対応した、その人にとっての「最適の靴」があると考えています。
これは、100年以上前のドイツで確立した「整形外科靴技術」の考え方です。
それは、誰もが靴を履く文化の中で、伝統的な製靴技術で作られる一般の靴では歩くことができない人たちのために、整形外科医と靴職人が共同で生み出した「医学的な靴の技術」です。
ところが、日本では、もともと誰もが靴を履いていたわけではなかったからでしょうが、「足の不自由な人のための靴」という考え方はありません。
そのため、誰もが靴を履くようになった現在でも、足の不自由な人は、「装具を付けて靴を履く」か、既製の靴が履けない場合は「靴の形をした装具を履く」ということになっています。
それが、足の不自由な方に提供されている「靴型装具」なのですが、名前の通り、形は靴でも「歩くための靴」ではありませんので、「これでは歩けない」というのが多くの現実です。
私たちは、「歩けない靴型装具」でお困りの方たちのご相談をお受けし、「医学的な靴」に詳しい医師や「靴型装具の現状」に困っている福祉行政の担い手の皆さん等々の心ある方たちと連携し、その人にとっての「最適の靴」が入手できる手立てをアドバイスしたいと考えています。
https://nayami.k-sk.org