C値、UA値、高気密高断熱と注文住宅の費用対効果(福岡市工務店の一級建築士)

清武修一

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テーマ:福岡新築住宅・建築士相談







◆C値とは、住宅の気密性能を表す数値のことです。
家の床面積に対して、どの程度の面積のスキマが存在するかを表した数値になります。

高気密な注文住宅の仕様例
・隙間の合計50 c㎡ ・床面積100㎡
C値は 50 c㎡ ÷ 100㎡ = 0.5 [c㎡/㎡]
という計算になります。

C値は、建物形状、窓の多さにより変化し、
測定しなければ、分からない数値になります。

◆次にUa値ですが、簡単に言えば、「どれくらい熱量が家の外に逃げやすいのか」を表す数値です。断熱材、サッシ仕様、建物形状(屋外表面積)により変わり、物件ごとに計算で求めます。

0.4以下の仕様の家が増えていますが、一般的な注文住宅の仕様例で予想される0.9程度から0.4程度にスペックを上げると、樹脂サッシ、トリプルガラス、断熱材の厚み変更で、家の大きさによりますが、数百万円の開きが予想されます。

◆春と秋は、冷暖房を使わない場合が多いので、住宅のスペックによる光熱費の差が少ないですし、冷暖房の使用が不要なので、体感の差も少ないです。

冬季、夏季の月間の電気代が平均4,000円省エネになったと仮定し、4,000円x12か月x40年=192万円 ≦ 300万円以上(Ua値0.4の建材増額分予想)

家のスペックを上げる為の投資額と、月々の光熱費削減額を比較して、投資額の方が大きくなる傾向だと思います。

近年の一般住宅でもヒートショックの心配は少なく、快適性も向上しており、体感的に、あまり差が分からない状況です。

数字上の性能を追求する事も大切ですが、費用対効果の兼ね合いも考えなければなりません。


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