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失敗しない家づくり
㈱清武建設 一級建築士 清武修一
家づくりを考え始める当初、多くの方が、
総予算=土地+建物
と考えてしまうケースが多いようです。しかし、実際は
総予算=土地+建物+諸経費
になります。
この諸経費は、建築士からの正確な判断がなかった場合、大きく左右する内容も含まれ、
結果的に予算オーバーになってしまう方が多いようです。
その諸経費とは下記のような項目があります。
①土地の仲介手数料(土地代×3%+6万円+消費税)
②登記費用(表示登記・保存登記・抵当権設定)
③銀行保証料・手数料(借り入れ内容により大きく変わります。)
④中間金つなぎ資金
⑤水道引込工事(老朽化による水道引き込み再工事)
⑥水道加入金(各市町村の水道局にて費用が様々)
⑦造成工事(現在の建築基準法により擁壁を新設)
⑧解体工事(分別処理が求められ以前より費用増)
⑨地盤補強(地盤調査会社のデーターにより保険会社が補強工事の有無を判断)
⑩地鎮祭
⑪カーテン(カーテンレール、ロールスクリーン)
⑫冷暖房設備(床暖房、都市ガスヒーター、薪ストーブ・・・)
⑬家具(建築工事における収納棚)
⑭火災保険(地震保険も含む)
⑮境界測量費(筆界特定)
⑯外構費用(隣地の境界塀の有無により金額が大きく変わります)
⑰照明器具、インターネット回線
土地の状況、建物の条件によって変わりますが外構費を含めた諸費用総額は約500万程度になります。現在の建築基準法からの行政指導により、造成費用が大きい場合は、諸費用総額が1000万円を超える場合があります。
その土地でどれだけの諸費用がかかるかをしっかりと把握しておく必要があり、土地探しの相談は不動産会社さんと、なんでも相談できる建築士を見つける事が重要です。弊社は、建築士スタッフに直接相談できます。多くのお客様と家づくりをおこう中で、弊社建築士も、住宅ローンを含む資金計画には詳しくなっています。
木造住宅の現実的なお話し
鉄骨造、鉄筋コンクリート造は、木造と比較して、強度はありますが、メンテナンスは同じように必要です。
建物内部の水道設備、電気配線は、建物の構造が違っても、同じ耐用年数になり、意外に知られていませんが、リノベーションマンションでは、問題が発生するケースが多いです。
なぜならば、リノベーションで、室内の見た目は新築でも、水道設備、電気配線のやり替えは一部可能ですが、出来ない部分が多く、漏電による火災(ブレーカーが落ちる為に火災に至るケースは少ないですが、近年、福岡市内の医院で漏電火災がありました。)及び、水道設備の老朽化による水漏れが発生する場合もあります。
マンションの場合は、構造的に強くても、水道設備、電気配線のやり替え工事が困難になります。その点、木造住宅の場合は、比較的に、やり替え工事は安易です。
とはいえ、現実的なお話ですが、生活様式や建築素材が、数十年単位で大きく変わる為、すべてを一新できるために、建て替えを選択される場合が多いです。
そのような事を考えると、木造住宅の方がメリットが多いのでは・・・。
しかし、駅近の条件を望まれる場合は、土地代が高く、マンションの選択になると思います。
その場合、しっかりと考えなければなりません。
数十年後の人口減少の未来において、維持管理費の負担額が安いマンションの場合、老朽化が進み、マンション所有者が一致して、解体する方向にならず(解体費用が捻出できず)、また、立地条件が悪い場合で、マンション全体を購入する開発業者(デベロッパー)も現れず・・・
廃屋化されたマンションが街に点在する事も予想されます。(居住できない状況になっても所有権があれば、維持管理義務は残ります。)
売却できず、住めないのに所有している、資産ではなく、負債になる、そのような事もありえるお話です。
(ご存じのように、戸建て住宅の場合は、土地は資産として残ります。)
それぞれのメリット、デメリット、他にもあり、それ以外のケースもあると思いますが、しっかりと検討しなければなりません。
弊社の木造住宅
弊社においても、木造以外の住宅を検討した事もありますが、予算がかなりUPしてしまい、維持管理の事、住宅ローンの負担の事を考えると、木造で建築されるケースが多いです。
しかし、同じ木造でも、接着剤を多く使った家の場合は、木造とはいえ、『接着剤の家』といっても過言ではなく、ホルマリンの匂いが強く、木の匂いはしません。
接着剤で数ミリの薄い板を貼り合わせたものではなく、木材をそのまま使った『無垢材』の床は、調湿効果があり、シックハウスの原因の一つである『ホルマリン』があまり含まれず、弊社の家づくりにおいては、無垢材を多く使っています。
また、建物内部(構造部分、屋根材)も無垢材を多く使っています。
予約制ですが、家づくり個別相談会を行っています。無垢材のメリットについてご説明します。