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瓦工事フロー・工事過程
①近年は接着剤に含まれるホルマリンの匂いがする「合板」を使う場合が多いですが「杉板」を使用。屋根下地材を「杉板」にするだけでも、ホルマリンの匂いを1/3程度減らせます。(詳しくは下記にて)
②ルーフィング貼り。
③桟木取り付け。
④瓦葺き完了。陶器製品の「瓦」は、紫外線による若干の退色はありますが、10年後以降にメンテナンス(塗装)をする必要はありません。
瓦の歴史
日本で最初に使われた「瓦」は、「蘇我馬子」が造った「飛鳥寺」で、寺院建築とともに渡来したそうです。
住居は、「草葺」、「板葺」の場合、延焼すると、すぐに街中が火の海になってしまい、住居での「瓦」は、江戸時代の城下町から使われ始めたようです。
瓦を使うと健康的な家になる。
近年は、「金属葺(板金屋根)」、「スレート葺(コロニアル屋根)」が多くなりましたが、それらの屋根材は厚みが薄く、平滑面を確保する「合板」の上に貼らなければなりません。その合板を、屋根一面に貼ると、小屋裏は、「ホルマリン」の匂いで、充満し、個人差はありますが、気分が悪くなる方も多いようです。
「合板」は、薄い板を、複数枚、「接着剤」で貼り合せますが、「接着剤」が劣化すると、「合板」の強度が下がる為に、接着剤の防腐剤として、「ホルマリン」を添加しなければならず、「合板」の主な匂いは、「ホルマリン」の匂いになります。
しかし、その「ホルマリン」は、医療では、「消毒薬」として使用され、「ダニ」が、発生しにくいメリットがあり、床材の一部分には、「合板」を少しだけ使用した方が、防ダニ効果あるという考えもあり、賛否両論です。
弊社で、最も使用する事が多い、「瓦」は、厚みがあり、瓦の下(杉板)が、少々凹凸になっても調整できる為に、本物の木材、「杉板材」を使用しており、「杉板材」の木の香りが充満する小屋裏になります。
「瓦」は、「金属葺(板金屋根)」、「スレート葺(コロニアル屋根)」のように、薄い素材ではなく、平滑面を確保する為に必要な、「合板」の上に貼る必要はありません。
また、「瓦」の特性として、粘土を焼いて作られる「陶器」の為に、われない限り、メンテナンスは不要で、10年後?、15年後?他の屋根材のように、塗装する必要はありません。(陶器製の瓦は、紫外線による若干の退色のみです。)
しかし、住居の上に、重い材料の「瓦」があると、地震の場合、心配だと思う方が多いと思いますが、昔の「和瓦」は、確かに落ちやすかったのですが、近年使用する(清武建設でも使用する)「防災陶器瓦」は、複数枚の「瓦」を重ね合せて取り付けており、簡単には落ちにくく、また、台風時でも外れにくい仕様になっており、安心です。
また、屋根部分に、「瓦」を使用する場合、その荷重に合わた「耐力壁」の設置が必要になり、軽い屋根材の「金属葺(板金屋根)」、「スレート葺(コロニアル屋根)」と、重い屋根材の「瓦葺」では、「耐力壁」の設置量が変わり、重い屋根の方が、「耐力壁」を多く設置する内容の、建築確認申請(耐力壁計算)を提出する事になります。
瓦材のメリットについて長文になってしまいましたが、「金属葺(板金屋根)」のメリットもあります。
「金属葺(板金屋根)」、は、屋根の傾斜角が少なくても良いので、建物の高さを低くする事が出来ます。その為、隣接する建物の日照条件の悪化が少なくなります。弊社でも、施主の要望で、日照条件を理由に「金属葺(板金屋根)」の工事例もあります。
どのような材料を使うか?屋根材を含む、すべての建材で、「メリット」「デメリット」があり、総合的な判断が必要だと思います。
お客様の家づくりの考え方に何が適切か?清武建設では、お客様と一緒に考えながら、住宅設計及び建築工事を行っています。