【熊本地震】 耐震性・耐震化 福岡市東区工務店・注文住宅・木造住宅倒壊
****【地震に備えた耐震バランス設計について】 ****
現在の木造住宅における建築確認申請(公共機関が法令を守っているかを審査します。)では、必要壁量(耐力壁の量)、壁量充足率(耐力壁が全長の1/4の端部にバランスよく配置されているか)、耐震金物(取り付け位置及び種類)の審査は行われております。また、公共機関担当者による工事現場での目視検査(中間検査・完了検査)も行われています。
弊社においては、法令の基準(上記の公共機関の審査、目視検査)以外に、費用をかけずに耐震性を向上させる為に、偏心率、壁量安全率、直下壁率等(①~④)を、平面プラン作成と並行して、自主的に検討し、標準仕様として、お客様へのご提案をおこなっております。
①重心と剛心(偏心率)について 重心とは建物の平面形状の中心で、剛心とは水平力に抵抗する力の中心。重心と剛心を一致させる事が理想的ですが、一般的な住宅のプランでは、現実的に一致させることは難しい問題です。重心と剛心のずれた距離を偏心距離といいますが、偏心距離が大きいほど家は倒壊しやすくなり、出来る限り偏心距離(重心と剛心の距離)を小さくする事が大切です。偏心率とは、これを数値化したもので、偏心率が小さいほど地震の力による建物の変形(ねじれ)が少なく、地震に強い家と判断できます。
②耐力壁量、バランスについて 筋かい、構造用合板で構成される壁を耐力壁といい、地震力、強風に抵抗して建物の変形を防ぎます。
耐力壁は、バランスよく配置させる事が重要で、配置が悪いと、地震、強風時に、建物のひずみ、建物倒壊の大きな原因になってしまいます。(耐力壁のバランスは偏心率によって数値化されます。)
また、床面積等によって計算される必要壁量(法令によって定められている必要な耐力壁の量)に対して、設計された耐力壁の有効長さがどのくらいあるかの割合(壁量安全率)を求め、1.0を下回らないように、プランの段階で検討する必要があります。
③耐力壁の上下階の位置について
上下階の耐力壁の位置を出来るだけ一致させるプランを考える事が重要。出来れば、半数以上の柱を一致させることが理想的と考えます。2階の耐力壁の全長に対する、その中で1階の耐力壁上に位置するものの長さの割合を直下壁率といい、0.3以上の数値(全て一致する場合は1.0)になるように考える必要があります。
④柱の位置について 上下階の柱の位置を出来るだけ一致させるプランを考える事が重要。出来れば、半数以上の柱を一致させることが理想的と考えます。
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