怖いのは大雨の後です
石積みに使用されている石も様々です。今回注目したいのは高度成長期に多く使用されたと言われる砂岩の石積み。北九州地区では折尾石とも呼ばれている石であり、近年その風化による崩壊が多発している厄介な間知石です。
砂岩の石積み
一般的に間知石として多く使われている花崗岩や安山岩などと決定的に違うのは風化の早さです。風化の進行は取れた石によって違いますが、10年で数ミリから数センチも風化してしまうのです。表面の風化が進行してしまうと石は痩せてくるのですが、特に問題なのは「合端」と呼ばれる目地の部分が風化して欠落してしまう事です。各々の石が噛み合う事で積み上げられた石積みも合端部分が欠落してしまうと崩壊に至ることになるからです。
表面の風化状況
風化が顕著な石
当社では風化防止の工法を研究してまいりました。その結果、2液性のエポキシ樹脂によるコーティングをモルダム工法(石積みの内部より接着補強する工法)と併用する補強と風化防止の工法を開発致しました。
詳細は防災ブログで紹介していますので是非読まれてください。
崩壊した砂岩の石積み
風化した砂岩の石積みは本当に怖いと考えていますから。
防災ブログ
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