【AI行政書士アシスト】第3回
AIは仕事を奪わない。行政書士の時間を取り戻す
―― DXは効率化ではない。“本来の仕事”に戻るための選択――
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ武村欽也です。
前回までで、
・なぜ建設業許可を主業務にすると苦しくなるのか
・行政書士業務の多くが
「判断が難しくない仕事」に時間を奪われていること
・「もう1社受けたいのに受けられない」限界が
構造によって生まれていること
を整理してきました。
ここまで読んで、
こう感じた方もいるはずです。
「じゃあ、どうすればいいのか?」
その問いに対して、
今回は逃げずに答えます。
DXの話になると、なぜ違和感が出るのか
「AI」「DX」という言葉を聞いた瞬間、
行政書士の多くは身構えます。
・仕事が奪われるのではないか
・専門性が下がるのではないか
・士業の価値が落ちるのではないか
この不安は、
とても真っ当です。
しかし、
ここで一度立ち止まって考えてみてください。
今、時間を奪っている仕事は何か
あなたの一日は、
何に使われているでしょうか。
・年次報告(決算後の変更届出)の案内文を作る
・経審で必要な書類をリストアップする
・財務諸表を建設業法形式に書き直す
・工事経歴書のために請求書を整理する
・「まだですか?」の連絡を入れる
これらは、
行政書士でなければできない仕事でしょうか。
AIに任せるのは「判断」ではない
ここで、
はっきりさせておきます。
AI行政書士アシストが奪うのは、
行政書士の仕事ではありません。
奪うのは、
・案内
・整理
・形式変換
・チェック
といった、
判断を伴わない業務です。
一方で、
人がやるべき仕事は、
むしろ浮き彫りになります。
・どの手続きを選ぶか
・いつ出すべきか
・経営者にどう伝えるか
・次に何を提案するか
ここにこそ、
行政書士の価値があります。
「空いた時間」は、何に使うべきか
AIによって時間が空いたとき、
何が起きるか。
・仕事が減る
ではありません。
仕事の“質”が変わります。
・経営者と話す時間が増える
・先回りした提案ができる
・信頼関係が深まる
結果として、
・単価が上がる
・継続契約が増える
・「この先生に任せたい」と言われる
という変化が起きます。
DXとは「効率化」ではない
ここで、
DXの意味を整理しておきます。
DXとは、
・早くやること
・楽をすること
ではありません。
人がやるべき仕事に、
人の時間を戻すこと
です。
行政書士が、
・書類屋
・作業者
・代書屋
で終わるのか。
それとも、
・経営者の相談相手
・伴走者
として価値を出すのか。
その分かれ道に、
今、立っています。
今日のまとめ(第4回の結論)
・AIは行政書士の仕事を奪わない
・奪われるのは「人がやらなくていい業務」
・空いた時間で、価値の高い仕事ができる
・DXは効率化ではなく、役割の再定義
ここまで来ると、
次に考えるべき問いは一つです。
この仕組みを、
自分ひとりで作れますか?
次回予告(最終回・第5回)
次回はいよいよ最終回です。
「個人事業主行政書士が、
仕組みを“持つ側”に回るという選択」
なぜ
サブスクリプションという形が
最も合理的なのかを整理します。



