【行政書士 × AI × DX】第4回
行政書士業務の8割は「判断が難しくない
―― それでも時間が奪われ続ける本当の理由 ――
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ武村欽也です。
前回、
建設業許可を主業務にするほど
行政書士が苦しくなる理由は、
能力や努力の問題ではなく「業務構造」だ
という話をしました。
今回は、その構造を
もう一段、細かく分解します。
ここで多くの行政書士が、
はっとするはずです。
「これ、人がやらなくていい仕事かもしれない」
行政書士の仕事は「判断」が重たい?
一般的に、
行政書士の仕事はこう見られています。
・専門的
・判断が難しい
・ミスが許されない
確かに、それは事実です。
しかし、
日々の業務時間の大半は、
本当に「判断」に使われているでしょうか。
実際に時間を奪っている業務を並べてみる
建設業許可・関連業務で、
時間を使っている作業を
思い出してください。
・年次報告の案内文を作る
・経審で揃えてもらう書類を整理する
・顧客ごとに説明文を微調整する
・提出された書類の不足確認
・「まだですか?」の連絡
・差し戻し後の再案内
ここで気づいてほしいのは、
どれも「判断が難しい仕事」ではない
という点です。
ルールは決まっている。毎年、ほぼ同じ
これらの業務には、
共通点があります。
・法令・ルールは決まっている
・年ごとに大きく変わらない
・顧客ごとの違いも限定的
つまり、
考える量は少ないのに、
確認とやり直しで時間が溶けていく
これが、
行政書士業務の現実です。
なぜ「簡単な仕事」が一番つらいのか
判断が難しい仕事は、
集中すれば終わります。
しかし、
・案内
・確認
・催促
・修正
こうした業務は、
・終わりが見えない
・集中が途切れる
・他の仕事を邪魔する
結果として、
一日が細切れになり、
本来やりたい仕事が後回しになる。
これが、
「いつも忙しいのに、
手応えがない」正体です。
「人を増やせば解決する」と思っていませんか
ここで、
よくある選択肢が出てきます。
補助者をもう1人入れようか…
しかし現実には、
・教える時間が増える
・チェック業務が増える
・責任は減らない
結果として、
仕事は減らず、
自分の判断時間が削られる。
これは、
人の問題ではありません。
業務が“人前提”で設計されている
という構造の問題です。
本当に人がやるべき仕事とは何か
ここで、
一度立ち止まって考えてみてください。
行政書士として、
本当に価値を出している仕事は、
・書類を揃えること
・案内文を作ること
でしょうか。
そうではないはずです。
・どの手続きを選ぶか
・いつ、何を出すべきか
・経営者にどう伝えるか
ここが、行政書士の価値です。
それ以外の業務が、
時間を奪いすぎている。
それが、
今の苦しさの正体です。
今日のまとめ(第2回の結論)
・行政書士業務の多くは、判断が難しくない
・それでも時間が奪われるのは「量」と「確認」のせい
・人を増やしても、構造が変わらなければ楽にならない
・本来やるべき仕事が、後回しになっている
ここまで来ると、
次に考えるべき問いは一つです。
この業務構造のままで、
これ以上、顧客を増やせますか?



