【第5回】採用・財務・DXが理念とバラバラに進んでいる
【理念浸透シリーズ】第7回
なぜ社長が現場から離れられないのか
―― 任せているつもりでも、任せきれていない会社の共通点 ――
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ理念浸透診断士の武村欽也です。
仕事は任せている。
権限も渡している。
それでも、
最終的には社長に判断が戻ってくる。
現場に行かないと不安。
確認しないと落ち着かない。
この状態が続いているなら、
それは偶然ではありません。
実際に多くの会社で起きている問題
任せているのに、結局は社長判断になる
・判断の最終確認は社長
・イレギュラー対応は社長
・トラブル時は必ず社長
表面上は任せていても、
実際には判断が手放せていません。
なぜ任せきれないのか
判断の基準が共有されていない
社員に任せられないのは、
能力不足だからではありません。
「この場合、どう考えればいいか」
という基準が共有されていないためです。
基準がなければ、
判断は怖くなり、
結果として社長に戻ります。
なぜ人に任せるだけでは解決しないのか
任せる=放任になってしまう
基準がないまま任せると、
・判断がバラつく
・責任の所在が曖昧になる
・トラブルが増える
結果として、
社長はますます現場から離れられなくなります。
社長が現場から離れられる会社の共通点
判断の“物差し”を先に渡している
現場が回っている会社は、
・迷ったら何を優先するか
・どこまで自分で決めていいか
この判断の物差しが共有されています。
その結果、
・社長確認が減る
・判断が速くなる
・社長が未来の仕事に集中できる
状態が生まれます。
まとめ
社長が現場から離れられない理由は、
責任感が強いからではありません。
判断の基準が共有されていない構造にあります。
基準を渡すことで、
会社は初めて“自走”し始めます。



