【理念浸透シリーズ 第2回】
第5回|なぜ採用しても、人が定着しないのか
―― 条件は揃っているのに辞めていく会社の共通点 ――
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ理念浸透診断士の武村欽也です。
給料も悪くない。
休みもそれなりに取れる。
人間関係も、そこまで悪くない。
それでも、
なぜか人が定着しない。
この悩みを抱える会社は非常に多いですが、
原因は意外なところにあります。
実際に多くの会社で起きている問題
条件は整っているのに、人が辞めていく
・採用時の説明はしている
・就業規則もある
・面談も行っている
それでも、
数年経たずに人が抜けていく。
このとき社長は、
「最近の若い人は…」
と考えがちですが、問題はそこではありません。
なぜ定着しないのか
仕事の“意味”が共有されていない
人は、
「何をやるか」だけでなく、
**「なぜそれをやるのか」**で行動します。
しかし多くの会社では、
・何をすればいいかは教える
・どうやるかも教える
・でも、なぜやるのかは語られていない
この状態では、
仕事は「作業」になり、
やりがいは生まれません。
なぜ人のフォローでは限界があるのか
属人的な関わりでは続かない
・社長が直接話す
・上司がフォローする
これ自体は大切です。
しかし、
人が人を支え続ける形には限界があります。
忙しくなれば、
関わる時間は減ります。
その結果、
「ここで働く理由」が見えなくなります。
定着する会社がやっていること
判断や行動の“拠り所”を持たせている
定着している会社は、
「仲良くする」ことを重視していません。
この会社は、
何を大切にしているのか。
どんな考え方で判断するのか。
これを、
日常の判断や行動に落とし込んでいます。
すると、
・判断に迷わない
・上司によって言うことが変わらない
・働く意味が見える
状態が生まれます。
まとめ
人が定着しない原因は、
待遇や世代の問題ではありません。
判断や行動の拠り所が共有されていないこと。
これがあるかどうかで、
人は「居続ける会社」か
「いずれ去る会社」かを無意識に判断しています。



