【シリーズ:中途採用は“戦略”で決まる】第3回目
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ採用定着士の武村欽也です。
求人票の作り方に興味ございませんか?
応募が集まる求人票には、必ず“物語”があります。
逆に、情報だけを並べた求人票は、どれだけ条件が良くても人が動きません。
人は「未来がイメージできたとき」にだけ行動するからです。
第2回は、求職者の心をつかみ、応募につながる「物語のつくり方」を解説します。
第2回 「応募したくなる物語のつくり方」
――求人票は“情報”ではなく“人生の物語”で書く**――
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■ 求人票は「あなたの未来はここにある」と提示する文章
求職者が読んでいるのは、
・給与
・休日
・仕事内容
ではありません。
読んでいるのは
「ここで働く自分の姿」 です。
求人票が刺さらない理由は、
会社が伝えたい“情報”だけを書き、
求職者が求めている“物語”が書かれていないからです。
■ 飛躍のミカタ式「物語構造」はたった4つ
物語といっても文学作品を書く必要はありません。
求職者が未来をイメージできれば十分です。
飛躍のミカタ式では、求人票の物語は 4つの流れで完成 します。
① 応募者の現在地(悩み・不安)
例:
「子育てと仕事の両立が難しく、正社員を諦めかけている」
「前職で人間関係に苦しみ、次こそは安心して働きたい」
→ 求職者の“今”を言語化し、共感をつくります。
② その悩みを会社がどう受け止めるか
例:
「当社には同じ経験を持つ先輩が多く、相談しやすい環境があります」
「未経験スタートの社員が8割以上。基礎から育てます」
→ “あなたの悩みは理解している”という安心感を与えます。
③ この会社で働くと、どう変わるか(未来)
例:
「子どもの行事に参加しながら、正社員としてキャリアを築ける」
「今までの経験を活かして、お客様に感謝される毎日が待っている」
→ 応募者の脳内で“未来像”が動き出す瞬間です。
④ 物語の証拠となるエピソード
例:
「実際に、前職で人間関係に悩んでいた社員が、今ではチームの中心として活躍しています」
→ 未来が“リアルに存在する事実”として響きます。
■ 求人票は「人生の次の一歩」を提案する文章
応募者は求人票を読みながら、
無意識にこう考えています。
「私はここで、やり直せるだろうか?」
「ここで未来は変わるだろうか?」
だから、“ストーリー”が必要なのです。
中小企業ほど、物語の力が圧倒的に効果を発揮します。
■ 次回予告
第3回は
「給与・待遇より大切な『働く理由』の提示」
を取り上げます。
応募が集まる会社は、必ず“深い意味付け”を持っています。



