貴社の未来を共に創造するパワーパートナーです。
皆さん、こんにちは。
飛躍のみかた税理士事務所の石山明弘です。
今回がこのシリーズの最終回となります。
財務の本質についてお伝えいたします。
■ 第6回【財務は“会社を守る技術”ではなく、
“人の人生を守る技術”
—— 社長の財務力が、社員の未来と家族の幸せを守る。
これが飛躍のミカタ流”財務の本質”——
財務の勉強をしている社長は多い。
しかし「財務を理解している社長」は驚くほど少ない。
なぜか?
ほとんどの社長は、財務を
“会社の数字を整えるための技術”
だと思っているからです。
でも飛躍のミカタ流ではこう言います。
財務とは、人の人生を守る技術である。
財務を理解するということは、
会社の未来を守るだけではない。
社員の未来、
その家族の生活、
地域の雇用、
取引先との信頼、
そして社長自身の人生を守ることにも繋がる。
財務の本質とは
“責任の技術” なのです。
■ 数字と向き合わない社長の下で、社員は安心して働けない
飛躍のミカタ流の支援現場では、はっきり見えることがあります。
数字に強い社長の会社ほど
社員は安心して働き、
成長し、
長く勤めます。
なぜか?
社員は気づいていないようで、実は敏感に感じ取っているからです。
・この会社は大丈夫だろうか?
・社長は先を見ているだろうか?
・給料はこれからも払われるだろうか?
・不況が来ても、この会社は倒れないか?
社員は、
“社長の財務力”を無意識に感じ取っている。
数字が見えない会社は、
どんなに理念が素晴らしくても
どれだけ社長が頑張っていても、
安心感が生まれない。
逆に数字が整っている会社は、
それだけで社員の安心が増す。
安心が増える会社は強くなる。
だからこそ、財務は重要なのです。
■ なぜ財務は“人の人生を守る技術”と言えるのか?
理由は3つあります。
①【社長の判断ミスが“生活の不安”に直結するから】
社長が数字を誤れば、
・給料が遅れる
・賞与が出せない
・リストラが必要になる
・資金が詰まる
これは、社員と家族の人生に直撃します。
つまり
社長の財務力=社員の生活レベルの安全装置。
②【財務の強さが“会社の寿命”を決めるから】
人件費、固定費、返済、投資判断……
すべては「財務力」が決定します。
財務が弱い会社は、
少しの逆風でも倒れます。
財務が強い会社は、
逆風でも生き残ります。
生き残る会社こそ、
社員の人生を守れる会社。
③【社長自身の人生が安定しないと、社員を守れないから】
財務が弱い社長は、
常に不安を抱えている。
不安は判断を狂わせる。
判断の揺れは組織を揺らす。
つまり、
社長の心の安定は、財務の安定から生まれる。
財務は社長のメンタルを支える“基盤”でもある。
■ 飛躍のミカタ流・社員を守る財務の“5つの視点”
これさえ押さえれば、財務の本質を外しません。
①【粗利は会社の体力】
粗利が強い会社は、多少の不況でも倒れない。
粗利が弱い会社は、好況でも危険。
②【固定費は会社の呼吸】
呼吸が苦しければ、走れない。
会社も同じです。
固定費が軽い会社は、強い。
③【現金は会社の“血液”】
現金が止まれば、会社は即死します。
利益より現金が大事。
④【売掛金・在庫は“隠れたリスク”の巣】
利益が出ていても、この2つが崩れると資金繰りが崩壊する。
⑤【借入金返済は“心の余裕”を奪う】
返済は利益とは無関係に現金を奪う。
だからこそ返済計画は経営の生命線。
■ 財務力が強い社長の会社には3つの共通点がある
(1) 社員が辞めない
(2) 不況に強い
(3) 判断が早い
これらはすべて“財務が見えている”から可能になる。
つまり、財務は
会社を守る実務ではなく
未来を守る哲学。
■ 最終結論
財務の本当の目的は、
決算を良くすることでも、
利益を出すことでもない。
財務とは、社長が社員とその家族の人生を守るための技術。
そして――
財務力がある社長は、会社を潰さない。
財務力がある社長は、安心をつくり続けられる。
財務力がある社長は、仲間の人生まで背負える。
これが飛躍のミカタ流の財務の本質です。
新シリーズ:財務支援は“社長の余裕”をつくるの最終回となります。
経理担当スタッフや税理士に頼りすぎていませんか?
社長の心の安定が一番です。
人任せにしないことを強くオススメいたします。



