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武村欽也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【新シリーズ:財務支援は“社長の余裕”をつくる】第4回目

武村欽也

武村欽也

テーマ:財務支援~経営の悩み

皆さん、こんにちは。
飛躍のみかた税理士事務所の石山明弘です。
利益率を劇的に上げたいと思いませんか?じっくり読んでいただければそのコツがわかります。

■ 第4回【利益率が低い会社に共通する“盲点”】

—— 実は“この数字”を見ていないから利益が出ない。
飛躍のミカタ流・利益改善術——

利益率が低い会社には、
必ず共通点があります。

そしてその原因は、
努力不足でも、能力不足でもない。

ただひとつ――

“見るべき数字”を間違えている。
社長が見る数字がズレると、
会社は必ず利益を失います。

逆に――
社長が“正しい数字”を見始めた瞬間から、
会社は利益体質へ変わる。


数字を見る力で、
会社の未来が変わるのです。

■ 利益率の低い会社が見ている数字

利益率の低い会社が、
ほぼ共通して見てしまう数字があります。

それが「売上」です。

「売上を上げればなんとかなる」
「売上が足りないから利益が出ないんだ」

これは社長の“思考の罠”。

利益は売上で決まるのではありません。

■ 飛躍のミカタ流が見るべき数字は“粗利率”

利益率が低い会社は、
粗利率が悪いことが99%です。

つまりこういうこと。

粗利率が上がれば、利益率は必ず上がる
粗利率が下がれば、利益率は必ず下がる


単純ですが、真理です。

売上は追いかけるものではない。
粗利率を守ることで、利益は守られる。

■ 利益率が低い会社の“3大盲点”

飛躍のミカタ流が現場で見て、
ほぼ100%これだと言える盲点を紹介します。

① 見積もりに「本当の原価」が入っていない
これは中小企業に特に多い。
・社長の時間
・無駄な作業
・実際かかっている工数
・間接コスト

これらを入れずに
見積もりを作ってしまう。

結果、利益が出ているように見えて
実際は“薄利”。
② 値引きグセがある
「ちょっと値段下げてよ」
「他社が安くて…」

この言葉に弱い社長は危険。

理由は簡単。
値引きは“利益を直接削る刃物”
1万円値引きすると、
粗利が1万円減る。
これはものすごいダメージ。

値引きに慣れると、
利益率は必ず破壊されます。

③ 外注費の管理が甘い
外注費は気づかないうちに膨らむ。

外注先の値上がり
無駄な作業の依頼
頼みすぎ
丸投げ

外注費が増えると
粗利が直接下がる。

これは企業規模が小さいほど顕著です。

■ 飛躍のミカタ流・利益率を劇的に改善する“3つのテコ”

今日からできる改善策だけを紹介します。
① 全案件の「粗利率」を出す
売上ではなく“粗利率”で採算を判断する。
例えば、

●売上300万円・粗利30%
●売上100万円・粗利60%

後者のほうが利益は大きい。

売上に惑わされず、
粗利率で経営判断をする会社は強い。

② 値引き禁止ルールをつくる
飛躍のミカタ流では、
「値引きは絶対にしない」
これを原則にします。

どうしても調整する場合は

●追加作業を付けない
●時間を短縮しない
●仕様を変えない

“値段を下げる代わりに、内容を変える”

これが飛躍のミカタ流の値決め哲学。

③ 外注費の見直し
外注は便利だが、
高確率で“利益の敵”にもなる。
・外注先の見直し
・工数の再確認
・丸投げの排除
・社内化できるところは内製化

この4つを徹底すると
外注費は確実に減ります。

■ 結論:利益率は“社長の視点”で決まる

利益率が低い原因は
能力でも努力不足でもない。

ただひとつ――

「見るべき数字」を見ていなかっただけ。

今日から
●粗利率
●値引き禁止
●外注費の見直し

この3つを実行するだけで、
会社の利益率は確実に改善します。

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武村欽也
専門家

武村欽也(行政書士、採用定着士)

株式会社飛躍のミカタ

中途採用支援と財務・経理業務のDX化で企業の成長を支えます。求人検索エンジンと連動した原稿作成代行により、経営者の思いを伝え、応募数増から人材定着までフォロー。行政書士として建設業許可申請の実績も豊富

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