Mybestpro Members

武村欽也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

【新シリーズ:財務支援は“社長の余裕”をつくる】第2回目

武村欽也

武村欽也

テーマ:財務支援~経営の悩み

皆さん、こんにちは。
飛躍のみかた税理士事務所の石山明弘です。
固定費改善のノウハウです。

■ 第2回【固定費は会社の寿命を削る】

—— 固定費を制する者が、経営を制する。飛躍のミカタ流・固定費コントロール——

多くの中小企業が苦しむ理由は、
売上不足ではありません。

理由は、固定費の重さです。

売上が悪い月でも
固定費は毎月必ず“勝手に流れ続ける”。

つまり、
固定費が会社の寿命を決めている。

これは現場で社長を支援していて
最も強く感じる“経営の真実”です。

■ 固定費の怖さは「気づかないうちに太る」こと

固定費は、社長が意識していないと
勝手に増えていきます。

例:
・人件費
・家賃
・外注費
・車両費
・通信費
・ソフト利用料
・サブスク
・雑費の積み重ね

気づいたときには
“毎月の重り”のように会社を圧迫してくる。

飛躍のミカタ流メソッドではこう言います。

売上より先に、固定費のコントロールを整えることが
経営改善の入口になる。

■ 固定費が重い会社の特徴

飛躍のミカタ流の現場支援でよく見る共通点があります。

① 売上が上下しても固定費はそのまま
変動費は売上に比例するが、固定費は比例しない。
利益がブレる最大の原因です。

② 人件費の構造を理解していない
“人が足りないから採用”
この判断で固定費が一気に増える。

③ サブスクや外注が増えすぎる
便利だから増やした結果、数万円単位で毎月流れ続けている。

④ “やめる判断”ができていない
長年続けている費用は
心理的にも切りづらい。

固定費は、
社長の“決断力の弱点”が最も出る場所です。

■ 飛躍のミカタ流・固定費改善の“3ステップ”

簡単ですが、効果は絶大です。
多くの企業がこの3ステップで生まれ変わりました。
① 固定費チェック表をつくる
まずは可視化。
●「何に、いくら、毎月払っているか?」
これを一覧にするだけで、
50%の改善は自動で起きます。

理由は簡単。
社長が見える化すれば、ムダは勝手に減る。

② “絶対に必要か?”の問答
飛躍のミカタ流では、固定費をすべて下記に分類します。
A:絶対に必要
B:あった方がいい
C:無くても困らない

ここで重要なのが、

“B”を減らすと会社が強くなる
ということです。

多くの会社は、
Aは少なく、Bが異常に多い。

この分類だけで
毎月5〜20万円以上浮く会社もザラです。

③ 人件費は「増やす前に改善」が鉄則
人件費は最大の固定費です。
だからこそ
“採用の前に、業務改善”。

飛躍のミカタ流では、人件費を見るときはこう言います。
「本当に人が足りないのか?
それとも“仕組み”が足りないのか?」


スタッフ数を増やす前に
・作業の見直し
・役割分担
・ルール化
・標準化
・外注の整理

これをするだけで
“人員不足”が解消するケースが多い。

人件費改善は即効性が最も高い財務改善です。

■ 固定費が軽い会社ほど“倒産しない”

飛躍のミカタ流の経験上、
固定費の軽い会社は不況に非常に強い。

利益が出るかどうかは
売上ではなく
固定費の重さで決まります。

固定費=会社の呼吸
重い会社は息が苦しい。
軽い会社は呼吸が深くなる。

■ 結論:固定費を制する者が経営を制する

固定費とは“毎月必ず支払う未来の約束”です。
社長は未来に責任を持つ人。

だからこそ、
固定費の見直しは社長の大事な仕事です。

飛躍のミカタ流の固定費3ステップ:
① 固定費を可視化する
② 不要な“Bゾーン”を削る
③ 人件費は採用前に業務改善


これだけで、
会社の寿命は確実に伸びます。

次回(第3回)は
【利益があるのにお金がない本当の理由】
に進みます。

黒字倒産の“構造”を
飛躍のミカタ流視点で分かりやすく解説します。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

武村欽也
専門家

武村欽也(行政書士、採用定着士)

株式会社飛躍のミカタ

中途採用支援と財務・経理業務のDX化で企業の成長を支えます。求人検索エンジンと連動した原稿作成代行により、経営者の思いを伝え、応募数増から人材定着までフォロー。行政書士として建設業許可申請の実績も豊富

武村欽也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

中途採用支援や財務・経理業務のDX化で企業の飛躍を支えるプロ

武村欽也プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼