【連載:理念浸透と採用定着の実践メソッド】第2回目
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ 採用定着士の武村欽也です。
人が辞めない会社づくりを「社長の視点」からお伝えします。
■ 第6回【人が辞めない会社の社長が持つ3つの視点】
—— 社長が変われば、会社は必ず変わる。“飛躍のミカタ流メソッドの結論”——
全5回にわたって、
社員が辞めない会社づくりの本質をお伝えしてきました。
離職率が低い会社には、
福利厚生が優れている
給与が高い
立地が良い
設備が整っている
……こういう“外側の条件”が整っているわけではありません。
むしろ、多くの会社は
普通の環境で、普通の待遇で、普通のオフィスです。
それでも辞めない。
なぜか?
答えは明確です。
「辞めない会社」は、社長が“辞めない会社の視点”を持っている。
飛躍のミカタ流メソッドの最終結論はここにあります。
では、辞めない会社の社長が必ず持っている
“3つの視点”とは何か?
■ 視点①:問題は「社員」ではなく「仕組み」
辞める会社の社長は、
つい“人”に目が向きます。
・あの社員が…
・最近の若い子は…
・教えても覚えないんですよ
・うちのレベルに合う人が来なくて
この視点で経営をしている限り、
離職はなくなりません。
一方、辞めない会社の社長はこう考えます。
「問題は人ではなく“仕組み”にある」
・ミスが起きた → 伝え方の仕組みを見直す
・辞めたい人が出た → 話す時間の不足
・仕事が回らない → 任せ方のルール不足
・社員が自信を失っている → 承認の仕組み不足
人を責めず、
仕組みを改善する。
これだけで、
組織は安定し、社員の信頼が深まります。
■ 視点②:社員は“変えるもの”ではなく、“育つ存在”
辞める会社の社長:
「どうすれば社員が変わる?」
「なんであの人は動かない?」
「工夫が足りない」
辞めない会社の社長:
「どうすれば育つ環境をつくれるか」
「どうすれば失敗しにくい仕組みになるか」
「どうすれば安心して相談できるか」
育つ環境は“外側”にある。
社員が成長するかどうかは、
社長がつくる“空気”と“仕組み”で決まる。
飛躍のミカタ流メソッドでは、
社員を“変えよう”とする発想を捨てます。
代わりに、
「社員が伸びる“場”をつくる」
この視点に切り替える。
これが成長と定着の最短ルートです。
■ 視点③:会社の未来は「対話」で決まる
辞めない会社の社長ほど、
とにかく“話している”。
・1on1
・朝礼での対話
・現場での声がけ
・困りごとヒアリング
・感謝のフィードバック
話す量=信頼の量。
会社の空気は、
社長が社員と「どれだけ話したか」で決まります。
逆に言えば――
話さない社長ほど、社員は離れます。
飛躍のミカタ流ではこう伝えます。
「会社は言葉で動き、言葉で育つ。」
「対話こそ組織の心臓である。」
この視点を持った社長は、
社員との距離が自然に縮まり、
組織は強く美しく整っていきます。
■ まとめ:会社を変えるのは、社長の“視点”
人が辞めない会社を作るために必要なのは
難しい理論でも、
お金のかかる制度でもありません。
必要なのは――
・ 人ではなく“仕組み”を見る視点
・社員を変えるのではなく“育つ場”をつくる視点
・会社を対話で動かすという視点
たったこれだけで、
会社は間違いなく変わります。
そしてこの変化を始められるのは、
社長ただひとり。
社長が変わると、
社員は自然と変わり、
会社は必ず強くなります。



