【シリーズ③:財務の見える化で経営は9割決まる】
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ パートナーの
飛躍のみかた税理士事務所石山明弘です。
社長が「知らなかった…」と必ず言う、
経営の“落とし穴シリーズ”です。
■ 第3回【財務が苦手な社長が陥る“3つの落とし穴”
—— 気づいたときには遅い。社長を追い詰める“心の盲点”とは——
中小企業の社長は、
誰よりも忙しく、誰よりも孤独で、誰よりも頑張っています。
だからこそ、財務が後回しになる気持ちは痛いほど分かる。
しかし——
財務から目をそらした瞬間、会社は“見えない崖”に向かって走り出す。
これは私が数百社を支援して確信した真実です。
飛躍のミカタ流メソッドでは、
財務が苦手な社長が必ずつまずく“3つの落とし穴”を明確にしています。
1つずつ、あなたの会社と照らし合わせてください。
■ 落とし穴①【利益が出ているのに、お金がない】
—— “黒字倒産のメカニズム”は社長の理解不足から始まる— —
社長が何度も口にする悩みです。
「利益は出てるのに、お金が増えないんです…」
「売上は過去最高なのに、資金繰りが苦しい…」
これが、財務が苦手な社長の最大の罠。
結論はこれです。
利益とお金はまったく別の生き物。
利益=紙の上の数字
お金=現金の動き
この違いを理解していない社長は、
必ず資金繰りで苦しみます。
原因は主に3つ。
・売掛金の回収が遅い
・支払いサイトが短い
・設備投資のタイミングが悪い
利益は黒字でも、
これだけでお金は消えていきます。
■ 落とし穴② 【忙しいのに、儲かっていない】
—— “忙しさ=売上”と勘違いした瞬間、会社は危険に向かう——
これも社長の口から本当によく聞きます。
「仕事は山ほどあるんです…でも利益が残らない」
「とにかく忙しいのに、なぜか会社が苦しい」
理由はシンプルです。
売上ではなく、粗利を見ていないから。
いくら仕事をしても、
粗利が低ければ利益は残りません。
飛躍のミカタ流メソッドでは、
ここで必ず社長にこう伝えます。
「忙しさは成果ではない。粗利が成果だ。」
社長の“忙しさの満足感”が会社を危険に導くのです。
■ 落とし穴③ 【税理士に任せすぎて、未来が読めない】
—— 税理士は“過去の管理者”。社長は“未来の航海士” ——
多くの社長が言います。
「税理士が見てくれてるから大丈夫」
「試算表は税理士が送ってくれる」
しかし断言します。
税理士は“過去”を見る人。
社長は“未来”を見る人。
役割がまったく違う。
税理士任せの会社は、
・今どれだけ儲かっているのか
・今月の数字が危険なのか
・来月の資金繰りが持つのか
・投資すべきか、我慢すべきか
これらを自分で判断できません。
その結果、
決断が遅れ、改善が遅れ、会社が苦しくなる。
■ 飛躍のミカタ流・財務の“盲点チェック”
次の5つが当てはまれば、危険サインです。
・試算表が届いても見ていない
・現預金の推移を把握していない
・粗利率を知らない
・借入の全体額と返済スケジュールを知らない
・経費が年々増えている理由を説明できない
1つでも当てはまるなら、
今すぐ改善した方がいい。
財務は“苦手”を言い訳にしてはいけない領域です。
■ 財務が整うと、社長の人生は劇的に軽くなる
財務から逃げると、社長の人生は重くなる。
財務に向き合うと、社長の人生は軽くなる。
なぜなら、
数字を知ることは、未来の不安を消すことだからです。
・社長の心の余裕が増える
・社員に優しくなれる
・判断が速くなる
・無理な仕事を断れる
・会社全体の空気が落ち着く
つまり、数字を見る習慣は
社長を豊かにするスキルなのです。
■ 結論:落とし穴から抜け出すには、“仕組み”より“習慣”
財務の本質は習慣です。
・毎月数字を見る
・3つの数字(粗利・経費・現預金)を押さえる
・税理士任せにしない
・未来の判断に数字を使う
これだけで、
あなたの会社は劇的に変わります。
次回は、
【試算表を見るポイントは3つでいい】
に進みます。
飛躍のミカタ流財務メソッドの中でも、
最も実務的で即効性のある回です。



