Excel管理から抜け出せない会社は、未来の成長を止めてしまう
皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタ パートナーの
飛躍のみかた税理士事務所石山明弘です。
決算書類ってどこを見たら良いと思いますか?
■ 第4回【試算表のチェックポイントは3つでいい】
—— “財務の苦手”は才能ではなく習慣。数字は3つだけで経営は動く——
財務に苦手意識を持つ社長は多い。
ですが、私が必ずお伝えしていることがあります。
試算表のすべてを読む必要はない。
見るべき数字は、たった3つでいい。
これを知った瞬間、
多くの社長がこう言います。
「え?それだけでいいんですか?」
「財務ってこんなにシンプルだったの?」
そうです。
財務は“難しく教えられてきただけ”なのです。
■ ① 粗利益(売上より重要)
社長が最優先で見るべき数字は、
売上ではありません。
粗利益(あらり)です。
粗利は、“会社の稼ぐ力そのもの”。
売上が増えても粗利が低い会社は必ず苦しくなります。
逆に、売上が横ばいでも粗利が高ければ会社は安定します。
飛躍のミカタ流では、社長にこう伝えています。
●「忙しさは成果ではない。粗利が成果だ。」
●「粗利は“会社の筋肉”。弱いと動けない。」
粗利の数字は、
会社の健康診断の“最重要項目”です。
■ ② 経費(会社の生活費)
粗利が稼ぐ力だとすれば、
経費は会社の“生活費”です。
家計でも同じですが、
・稼ぐ力(収入)
・使う力(支出)
このバランスが崩れると、
家も会社も破綻します。
飛躍のミカタ流では、経費を見るポイントは3つだけ。
● 不要な固定費が増えていないか
→ 一度増えると減らないのが固定費。
● 無駄な外注費が発生していないか
→ “社員の時間”を奪う業務がないか。
● 人件費比率が高くなりすぎていないか
→ 50%を超えると会社は苦しくなる。
経費は“削る”のではなく、
適切に“整える”もの。
これが飛躍のミカタ流の考え方です。
■ ③ 現預金(会社の心臓)
試算表の中で、
社長が最も見なければならない数字があります。
それが——
現預金残高。
現金は、会社の“血液”であり“心臓”です。
飛躍のミカタ流では、
現預金のチェックはこう伝えています。
●「会社の健康状態は、銀行残高を見れば分かる。」
●「現金が尽きれば、すべて終わる。」
●「社長が最初に見るべき数字は“売上”ではなく“現金”。」
現金の動きは、数字の中で最も嘘をつきません。
■ たった3つの数字で、会社の状態がすべて見える
粗利益
経費
現預金
この3つだけで、会社の状態はほぼ把握できます。
・会社が儲かっているのか
・どこに問題があるのか
・どこを改善すべきか
・どこに時間と人を割くべきか
・投資すべきか、止めるべきか
難しい分析は不要です。
財務とは“広く知る”のではなく、
“深く使う”ことが大事。
これが飛躍のミカタ流財務メソッドの特徴です。
■ 財務を習慣化した社長は、決断が早くなる
数字を見始めた社長に、共通する変化があります。
・無駄な仕事を断れる
・迷いが減る
・感情ではなく数字で判断できる
・社員への説明ができる
・投資が怖くなくなる
・未来の不安が消える
これは、社長の“脳内の霧”が晴れるからです。
財務は、社長の人生を軽くするスキルです。
■ 結論:財務は才能ではなく“習慣”
試算表の読み方を覚える必要はありません。
ただ、
・毎月数字を見る
・3つの数字だけ確認する
・未来の判断に使う
これだけで会社は変わる。
次回は、
【なぜ財務DXが決断力を高めるのか】
いよいよ数字を“読む”から“使う”へ。
飛躍のミカタ流財務メソッドの真骨頂に入っていきます。



