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【シリーズ①:人が辞めない会社のつくり方】第2回目

武村欽也

武村欽也

テーマ:採用支援先のお客様の声

皆さん、こんにちは。
株式会社飛躍のミカタの武村欽也です。

■ 第2回【叱る・注意する前に社長ができること】

—— 社員を変えようとする前に、“社長の一言”が会社を変える——

社長からよく聞く悩みがあります。
「同じミスを繰り返す社員がいる」
「注意しても改善されない」
「どう叱ればいいか分からない」
しかし、飛躍のミカタ流メソッドではこう考えます。
叱り方を変える前に、“関係性”を変えることが先だ。
叱る技術よりも大切なのは、
叱っても受け入れられる土台(信頼関係)があるかどうか。
この土台がなければ、
どれだけ正論を言っても、社員の心には届きません。

■ 社員は「叱られた」ことより「どう叱られたか」で辞める

離職面談で、社員はこんな言葉を残します。
・「怒られたのはいい。でも言われ方がきつかった」
・「否定された気がした」
・「気持ちを分かってもらえなかった」
・「頭ごなしに言われた」
・「改善点は理解できるけど、心が折れた」
つまり社員は、
叱られたこと自体で辞めるのではない。
心が切り捨てられたと感じたときに辞める。

そして多くの社長は、
そこに気づいていません。

■ 社長は“怒っているつもりはない”。

しかし社員には“怒られている”と映っている
このギャップは本当に大きい。
社長は感情的にならず話しているつもりでも、
社員にはこう伝わっていることがあります。
・「怖かった」
・「責められている気がした」
・「自分の存在を否定された気がした」
これは、
社長の言葉よりも、社長の“圧”
が強く伝わってしまうからです。

飛躍のミカタ流ではこれを
“権威ギャップ”
と呼びます。

社長は自覚していなくても、
社員から見れば“権威者”です。
その言葉は想像以上に重く刺さります。

■ 叱る前にやるべきたった一つのこと

それは——
「まず、社員の気持ちを受け止める」こと。

これだけで、社員の心の構えが変わります。
たとえば、
●「どうした?困っていないか?」
●「まず状況を聞かせてほしい」
●「悪いようにはしないから安心して話して」
この一言だけで、
空気がガラッと変わります。
社員の表情、姿勢、言葉の重さが変わります。

つまり、
受け止める → 伝える
この順番こそ、社員が成長する黄金ルール。

■ 社長が“叱る前”にかける言葉が会社の空気をつくる

叱られる前に、社員が
「この社長は話を聞いてくれる」
と感じている会社は強くなります。
その反対に、
「何を言っても聞いてもらえない」
と感じている会社は弱くなります。
社長の一言は、
社員の1ヶ月のやる気を左右します。
そして、
会社の空気を一瞬で変える力があります。

■ 飛躍のミカタ流・叱りのメソッド(基礎)

叱るときに意識すべきは、たった3つ。
① 感情ではなく“事実”を伝える
「なんでできないんだ」ではなく
「〇〇の部分でミスがあったね」と事実ベースで話す。

② 人ではなく“行動”にフォーカスする
人格を否定しない。
行動の改善だけを伝える。

③ 最後に必ず“期待”を伝える
「できると思っている」
「あなたに任せたい」
この言葉が社員を動かします。
叱るとは、
社員を責めることではなく、
社員を未来に押し出す行為です。

■ 結論:叱る前に、関係性を整えれば人は辞めない

・叱る前に受け止める
・叱るときは事実を伝える
・叱った後は期待を示す
このシンプルな積み重ねだけで、
会社の離職率は驚くほど下がります。
叱り方の技術ではありません。

叱る前の“姿勢”が会社を変える。
社長の一言が、社員の一年を変える。
会社の未来を変える。


これが飛躍のミカタ流・離職ゼロメソッドです。

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武村欽也
専門家

武村欽也(行政書士、採用定着士)

株式会社飛躍のミカタ

中途採用支援と財務・経理業務のDX化で企業の成長を支えます。求人検索エンジンと連動した原稿作成代行により、経営者の思いを伝え、応募数増から人材定着までフォロー。行政書士として建設業許可申請の実績も豊富

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