【オフィスリノベーション Vol.1 】
現在進めている、お寺の境内改修。
先日、子どもたちと一緒に、境内に残していく小さな土間をつくるワークショップを行いました。
45cm角のコンクリートの中に、子どもたちが持ち寄ったシーグラスや貝殻、石など、それぞれの「宝物」を自由に埋め込んでいきます。
本当はみんなで海へ行き、ビーチクリーンをしながらシーグラスや貝殻を拾うところから始めたいと考えていました。
シーグラスは、もともとは海に捨てられたガラス。それが波や砂によって長い時間をかけて削られ、丸くなったものです。
ただ、今年の夏の暑さの中、子どもたちと海へ出るのは難しいと判断し、今回は持ってこられるものを各自で持参してもらい、足りないものはこちらで準備しました。
完成した45cm角のコンクリートは、乾いた後に型枠を外し、これから境内の一部として埋め込んでいきます。
今回のワークショップで大切にしたかったのは、きれいなものをつくることだけではありません。
自分が埋め込んだ宝物を、何年か後にまた見に来る。
「あれは自分がつくったんだ」と思う。
そんな小さな記憶が、お寺を身近に感じ、これからも関わっていくきっかけになればと思っています。
墓じまいや、納骨堂を持たないという選択も増えている今、お寺の役割も少しずつ変わってきています。
それでも、長く日本に受け継がれてきた仏教やお寺という場所を、次の世代へどうつないでいくのか。
建築として境内を整えるだけではなく、子どもたち自身がそこに関わり、自分たちの記憶を場所に残していく。
それも、これからのお寺のあり方を考える一つの方法なのではないかと思います。
いつかこの子どもたちが大人になって、境内に残った自分の宝物を見つけてくれたら。
そんな未来を想像しながら進めている境内改修です。


