現役よりも自己負担の少ない高齢者は、医療保険に加入しなくていいのでは?
来月(2017年4月)から生命保険の標準利率が現在の1%から0.25%に引き下げられる影響で、多くの生命保険商品で保険料が値上がりするため、保険の提案を受ける方が増えているようです。
私のところにもお客様からの問い合わせが増えています。
貯蓄性のある生命保険の中には2割以上の大幅な値上げとなるケースもあるため、なんとか今月中に加入をしておきたいという気持ちはわかります。
超低金利ですでに魅力のある貯蓄性保険はない
しかし、よく考えていただきたいのは、昨年1月末に日本銀行がマイナス金利の導入して以降、運用難からほとんどの貯蓄性保険が販売を停止しているということです。
保険会社の販売戦略の関係などから一部の貯蓄性保険は残っているものの、加入するメリットがあると言えるような魅力のある商品はすでに残っていません。
そのため保障が不足していて、どうしても今すぐに保険に加入をしなければいけないような場合を除いて、標準利率改定で保険料が上がるからといって、慌てて保険に加入をする必要はないと思います。
もしも保障が足りていない場合でも、超低金利時代の生命保険の活用方法は「保険は掛け捨て」「資産形成手段として保険は使わない」ことが基本になります。
これは保険の大半が加入時の条件(予定利率など)がずっと固定されてしまうため、金利水準が低い時期には加入をしないほうがよいためです。
しかも掛け捨てタイプで競争力のある保険の多くは、春以降も保険料は変わらない予定になっています。
そのため慌てて加入をする必要はありません。
販売側の事情で勧めているケースも
それに超低金利で運用難になっている保険会社各社は、この標準利率改定を機会に販売に際して支払う報酬(代理店手数料など)を引き下げる方向で動いていることを知っておきましょう。
今慌てて保険を勧めているのは、顧客のことを考えてというよりも、ひょっとしたら販売側の事情かもしれませんよ。
今回の標準利率改定をセールストークとして使っている担当者もいるようです。
来年以降「標準生命表」の改定も見込まれているので、長寿化の進行とともにさらに死亡保険の保険料が下がることも予想されます。
「保険料が上がるから」と慌てて加入するのではなく、ライフプランの実現に必要なものかどうかをしっかりと考えて、冷静に加入をしたほうがいいかどうかについての判断をしてください。
「急いては事を仕損じる」っていいますよね?
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