個人型確定拠出年金制度(iDeCo)の改正点と活用の際のポイント【しあわせ倍増コラム】
ファイナンシャルプランナー(FP)の久保逸郎です。
今週に入って「FPのところにイデコ(iDeCo:個人型確定拠出年金)の相談に行ったら保険を勧められた」「この提案をどう思いますか?」という相談が2件入りました。
そのうちの一人はすでに私のところに相談に来られたので詳しく聞いたところ、保険代理店の無料相談に行かれてイデコについて相談をしたそうです。
そうしたらその方は掛金の上限である毎月23000円をイデコに掛けるつもりだったのに、「イデコは60歳まで引き出せないので毎月の掛金は5000円に抑えて、有期型の変額保険に20000円ずつ支払っていきましょう」という提案を受けたとのこと。
その有期型の変額保険は手数料が高いことで、業界では人気のある保険でした(苦笑)。
(=加入者が負担するコストがとても高い)
イデコを切り口に保険を販売する狙い
最近は私のところにも「イデコを切り口にして保険を獲得しよう!!」という研修の案内や、メールマガジンなどが頻繁に届きます。
実際にそのような研修を仕事にしている知り合いのFPもいます。
イデコの場合は相談者に紹介しても全く手数料をもらえないか、またはもらえる場合でもほんのわずかなので、本来FPが無料相談を行っても経済的メリットはありません。
しかし、イデコは世間の関心が高まっているので、それを餌にして集客して本命商品の保険を販売しようという狙いです。
少し前には相続税改正が話題になったので、相続セミナーを開いて、そこから保険のセールスに繋げようとするケースが多かったですが、今はイデコがチャンスであると考えられているのですよね。
無料相談では商品を売りつけられることは常識
無料相談に行ったら何か商品を売りつけられるのは世の中の常識ですから、この場合はそのFPが悪いわけではありません。
会社としてそのような取組みを推奨していることも多いと思います。
相談者にもこのような背景をお伝えしたところ、「仕方ありませんね」と納得をされていました。
この辺りのことは以前に『お金持ちが保険ショップに行かない理由』というコラムに書いていますので、興味のある方はそちらをご覧ください。
専門家プロファイル
『お金持ちが保険ショップに行かない理由』
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このようなことへの対処法は、世の中の構造をきちんと知って、賢い消費者になることです。
無料相談の後ろには相手の売りたい本命商品がありますから、なるべく無料相談は避けるか、そのことを頭に入れて上手に利用できる部分だけ利用することです。
個人的には少し話しを聞くだけなら、保険代理店よりも銀行の窓口で尋ねたほうがいいと思っていますよ!!
他にもiDeCoに関するコラムを書いてますので是非お読みください。
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