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近年の節約志向の中、割安な保険料で大きな死亡保障を確保する手段として、収入保障保険が人気を集めています。
収入保障保険は被保険者が死亡・高度障害状態になった場合に、保険金を一時金で受け取るのではなく、年金形式で受け取る保険商品です。
(一時金で受け取ることも可能。但し、受取金額は減少します。)
最近は多くの生命保険会社で死亡保険の主力商品として販売されているため、商品バリエーションが多く、どの収入保障保険を選んだらいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
■ライフプランに合わせて保障期間と保険金額を設定する
収入保障保険を選ぶ際のポイントですが、最も大切なことは保障期間と保険金額の設定です。
保障期間については、ライフプランの中での保障が必要になる期間をしっかりとカバーしておく必要がありますので、子供の教育期間をしっかりとカバーできているかどうか、配偶者が老齢年金をもらえるまでの生活費の不足をカバーできているか等の確認を、商品選択の前に行って下さい。
もうすでに収入保障保険に加入されている方は、万一の際に10年や15年間など一定期間しか年金が支払われない商品もあるので、保険証券を見ながら確認を行ってみて下さい。
次に保険金額の設定も重要です。過不足なく無駄の少ない保障設計をするためには、万一の際残される家族の生活費や教育費などの必要金額をきちんと計算して、それから遺族年金などの入ってくると考えられる金額を差し引き、それでも不足してしまう分を収入保障保険などでカバーすると合理的です。
社会保障制度や日々の生活費などは変化するので多少は保険金額に余裕を持たせても構わないと思いますが、保障の無駄はそのまま保険料の無駄につながってしまうので注意して下さい。
■ネット生保やリスク細分型保険料率
具体的な商品選びに当たっては、SBIアクサ生命の「カチッと収入保障」のようなネット生保で販売されている商品と、リスク細分型保険料率を採用している保険会社の商品を検討に加えるといいと思います。ネット生保の商品は販売手段をインターネットに絞っているためシンプルな商品内容と、割安な保険料に魅力があります。
一方、リスク細分型保険料率とは喫煙習慣の有無や健康状態などで被保険者を分類して、保険料に差を付けるやり方です。例えばタバコを吸わないで健康な方であれば、タバコを吸う習慣がある人に比べて割安な保険料で加入できます。全ての生命保険会社がリスク細分型料率を採用しているわけではありませんし、保険会社によってリスク区分の基準が異なりますが、基準に該当すればネット生保よりも安い保険料で加入できるケースもあります。
■長期の傷病に備えて就業不能保険も検討を
最後に補足を行いますが、死亡リスクに備えるだけではなく、病気やケガで働くことができなくなって収入が減少してしまうリスクに備えることも合わせて検討して下さい。
生命保険が普及して社会的役割を果たしていることもあると思いますが、生活保護世帯の保護開始の理由として最も多い理由は世帯主の傷病です。実は働き手の死亡や離別というのはそれほど多くはありません。収入保障保険では死亡・高度障害に対しては備えることはできますが、病気やケガによる収入減少には備えることはできません。
このような働くことができないリスクに対して医療保険で備えることも考えもありますが、一般的に医療保険の保障は入院時に限られ、保障期間も数ヶ月程度が多いです。
また、損害保険会社で販売されている所得補償保険も補償期間が1~2年程度の短い商品が多く、長期間働くことができないような事態には対応できません。
ライフネット生命の「働く人への保険」や日立キャピタル損害保険の「長期所得補償保険」のような、働くことができない期間は長期にわたっても給付金を受け取ることができる就業不能保険で備えておくことも合わせて考えておくことは、とても大切だと思います。