頭痛を諦めない 〜頭痛を東洋医学的に考えるの巻〜
こんにちは
あなたにぴったりの漢方薬を選びます
自分のことを好きになるちょっと不思議な漢方薬局
『ちぎょうの漢方』薬剤師 田中智行でございます
今日はやる気のお話
先日からやる気について書いてます
やる気が出ない①
やる気が出ない人②
今日はそんなやる気の症例のお話
『なんかやる気はあるんですが続かないんです』
そう言われる50代の女性
やる気はあるけれどもなんとなく手につかない
やり始めてもなんか集中できない
そんな感じのお話があります
ゆっくり寝たら朝スッキリします?
そんな質問をすると
朝が結構キツイです
午後からの方が調子良いと思います
みたいな返事
他にも
深呼吸をしてもらうと吸うのが苦手だったり
舌を出してもらうと曲がっていたり
なんとなく胸のつかえ感があったり
ガスやゲップが多かったり
その匂いもそんなに強くなかったり
どうも色々とお忙しいようです
この方の主訴も別にあるのですが
今回はこの『やる気』に焦点を当てて
東洋医学的に紐解いていきましょう
東洋医学的に考える
カラダの基本3要素『気血水』
その中でもやる気にまつわるのは『気』
この方は気の滞り
いわゆる気滞ってやつです
気が滞っているってことは
カラダに気が巡っていないってこと
いわゆる渋滞状態
渋滞している時は
なかなか前に進めません
だから深呼吸が苦しい
特に吸うことができにくい
そんな特徴があります
胸のつかえ感
ゲップやガスが多い
これもカラダに気が巡っていないから
渋滞しているので
あっちこっちに塊が出てきます
その塊がつかえたり
ガスやゲップで出てきます
食べ物などが直接関係しているわけではないので
あまり匂いが強くないことも特徴です
舌を出したときにちょっと曲がったりするのも
気が滞っている証拠だったりします
ちなみに気滞の人は
生理が始まったり終わるととても楽になることが多い
それはカラダから出ていくから
生理は気血水がカラダから出ていきますので
滞りが取れて楽になることも多いです
その代わり生理前はきついことが多い
いわゆるPMSってやつですね
そして朝
ゆっくり寝ても朝スッキリしないよう
寝ている時は気血水が次の日に備えて
リセットされるのですが
気が滞っている場合
渋滞しているのでなかなかリセットされない
ゆっくり寝ても疲れが取れない
そもそも気滞の人は眠りの質も悪い
そんなところからも
気の滞りが見て取れます
気滞の人は
肝の負担が大きいことがほとんど
この方もまさにそうでしたので
肝の負担を取る漢方薬
気を巡らせる生薬の入った漢方薬
これらをチョイス
1ヶ月後
『朝起きれるようになって午前中から働けるようになりましたー』
との言葉をいただく
ストレスはまだまだあるようですが
なんとなくスルーすることができている模様
深呼吸も苦しくないようですし
舌もまだ曲がっていますが以前よりかは減っています
気が滞る人は
もともと元気な人が多い
元気な人が頑張りすぎて
我慢しすぎると気は滞っていく
こんな人はなるべく
普段から意識してカラダを動かした方が良い
カラダを動かして
カラダの中を動かす
運動して汗をかいて
香りの良いものを食べて
便をたくさん出して
気滞の人は
なるべくじっとしない方が健やかに過ごせます
『やる気は頑張って出すものではない
やる気があるから頑張れるのだ』
漢方やってると
そんなこともわかってきますよ^^