アトピー的な痒みが辛い③ 〜大人の痒みの症例の巻〜
こんにちは
自分のことを好きになるちょっと不思議な漢方薬局
ちぎょうの漢方薬剤師 田中智行でございます
今日は心のお話
ある日のカウンセリングにて
いつも不安感があります
夜もなんか眠れません
ほうほう
そうなんですね
いろんなことを考えすぎて眠れない
不安感が襲ってきてめまいや動悸がする
めまいや動悸がするからなおさら不安になってくる
そんな負のスパイラルに陥っている人
結構多いです(田中調べ)
特にこれからの季節
春から初夏にかけて起きやすい
それってね
実は東洋医学的にもその通りなんです
さあさあ
そんな症状東洋医学的にみてみましょう
東洋医学的に考える
東洋医学の基本『五臓』
肝 心 脾 肺 腎
この五臓がお互いにバランスを取り合ってカラダは機能しています
バランスを取ると言うと
いい方だけ考えてしまいますが
バランスが崩れた時
悪いなりにバランスを取るのも五臓の役割
カラダがその時の状態で安定するように
きちんとバランスをとってくれています
そこで自律神経
自律神経ってのは
自分で意識せずとも勝手に働いてくれる神経
呼吸や心臓 体温や消化排泄など
カラダが勝手に働いてくれます
自律神経失調症ってのは
それらの働きが失調している
いわゆる働きがおかしくなっていること
交感神経が興奮していると
高血圧になるのがその代表例
動悸がしたり異常な汗をかいたり
便秘になったり下痢になったり
そんなふうになってしまいますが
そんな自律神経の働きを主っているのは『肝』
だからね
まずは肝の働きを大切にする
その状態で整えると
カラダの状態だけで済むことが多いのですが
その状態が長引くと
ココロの状態まで症状が波及してしまう
それが精神的な不安定につながり
不眠や動悸、めまいといった症状にもつながってきます
その状態は『心』の働きの失調
『心』は別名『神』と言い
(両方『しん』と読む)
心は精神を表す臓腑でもあります
だからね
心がおかしくなると精神的にもおかしくなりやすい
そう覚えておいてね
季節も影響する
そして季節
東洋医学的に春は肝の季節
春は肝の働きがおかしくなりやすいので
異常なストレスとかがかかるとすぐおかしくなってしまいます
春は人事異動や入学入社など
環境の変化が多く引越しも多い
そんな環境の変化は
大きなストレスとなってカラダに影響する
そこにゴールデンウイークとか大きな休みがあると
尚更休み明けに頑張らないといけない
それが5月病の正体です
『ストレスが原因です』
そう言われても何もすることはできない
ストレスなんて自分だけではなく誰だってある
そう思ってしまう真面目で頑張り屋さん
自分が我慢したら丸く収まると思っている優しい人
そんな方がこんなふうになりやすいのですが
東洋医学的には全然対応できます
ストレスはきっかけであり
原因はカラダの中にありますからね
次回は軽く症例のご紹介をしますね