「温活」と「マインドフルネス」で女性の心と体を整えるサポートを（2/3）

体を温めることで心も穏やかに。人間関係も好転した経験をもとに相談室を開室

　酒井さんは、心に不安や不調を抱える人たちをケアするカウンセラーになりたいと、大学の心理学科に進学しました。ちょうど卒業する時期に、地元で図書館がオープンするという話を耳にします。子どもの頃から本好きでもあったことから、新しい図書館に嘱託職員として入り、司書業務を担いました。

　その後、社会福祉施設で事務員として勤務。人事異動により、心身に障害がある人の支援にも携わりました。
　「入浴や食事、トイレなどの生活面や、歩行訓練の介助をしていました。利用者さん一人一人の特性や性格に合わせて、細やかにサポートする先輩方の姿を間近で見たことは、大きな学びとなりました」

　日々の業務に全力で向き合う中では、人間関係に悩むこともあったそうです。「私はもともと完璧主義で、自分の考えを周囲に押し付けてしまいがちだったんです。恋愛もそういう傾向がありました」

　生理前のイライラにも手を焼いていたという酒井さん。インターネットを通じて布ライナーの存在を知ります。
　「早速使ってみると、肌触りが良く、すぐに手放せなくなりました。心地いいものに触れて、体を温めているうちに、心も穏やかになっていったんです。仕事上のトラブルにも落ち着いて対処できるようになり、人間関係も好転しました。恋愛もうまくいくようになり、結婚もしたんですよ」

　心と体はつながっていると実感したことから、体に目を向けていくことの大切さを広めたいと、「温活専門女性相談室ひだまり」を開設しました。

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