秋田木工製スタッキングスツールのメンテナンスをしました。
①岡山県・T様より・・・
「TOKI家具館メンテナンスさんのホームページを見ました・・・。」
「バランスチェアの膝クッションの取り付け部の金具が外れたので直したいです。」
そして・・・
1月23日、バランスチェアの膝クッションが届きました。
T様のバランスチェアは、
ストッケ(現バリエール)製バランスマルチのいうバランスチェアで、当店でもご紹介している椅子です。
バランスチェア愛用歴30年の私が思うバランスチェアは・・・
「お尻で座る」より「膝で座る」椅子なんです。
そのため、膝クッションに体重がかかるため、膝クッションが傷みやすいと思います。
下のリンクは、取り引き先のロイヤルファニチェアコレクションさんのバランスマルチの紹介ページです。
バランスマルチ
②膝クッションの梱包からの開口~確認
梱包から膝クッションを取り出しました。
膝クッションのウラ側からは、取り付け用の金属棒が出てましたが、もう1本は外れてしまってました。
修理するためには、椅子張りをはがさないといけません。
また、修理作業後、はがした椅子張り生地を元通りに張り戻すためには、張ってあったところへの墨付けが必要なんです。
そして、
張り生地とクッション材をはがし、金属棒が外れているヵ所を確認しました。
金属棒を取り付けるために、心棒の左右を牛皮革で固定していたところ、片方の牛皮革に穴が開き、外れてしまったようです。
③牛皮革を二重に固定など念入りに固定作業
修理に使うのは、普段使っている牛皮革(厚革)です。
左右の固定には、牛皮革を二重に、中央部にも「ズレ防止」の牛皮革を材料取りしました。
最初に、中央部をタッカー釘にて固定しました。
そして、心棒の左右を一回目の固定をタッカー釘にて作業をしました。
続いて、心棒の左右を二回目の固定をタッカー釘にて作業をしました。
これだけ念入りに固定しておくと、安心してご愛用いただけると思います。
④椅子張り生地の張り上げ~調整作業
心棒の左右を固定~修理できた膝クッションへ、はがしておいた椅子張り生地を張り上げていきました。
ウラ張り生地も、墨付け線通りに張り上げていきました。
取り付け用のゴムパッキンと専用ネジにて確認作業をしました。
表側から見た膝クッションです。元通りに張り上げられ良かったと思います。
T様、岡山県という遠方から、ご依頼いただきありがとうございました。土岐泰弘
T様がご愛用されているバランスマルチとは、この椅子です。
取り引き先様のロイヤルファニチェアコレクションさんのホームページから写真をお借りしました。
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「家具って修理できるの・・・?」
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1月4日(火)~3月31日(木)の期間限定で
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TOKI家具館メンテナンス『春の家具修理キャンペーン』開催中
最後までお読みいただきありがとうございました。土岐泰弘