業務改善やIT人材の育成を目指してDXを推進する企業を、技術面からサポート（2/3）

短期間でプログラミングスキルを身につけ、システムの構築・運用が可能

　子どもの頃からものづくりが好きだったという前田さんは、大学で電子工学を学び、ソフトウエア開発会社にSE（システムエンジニア）として20年ほど勤務します。その後、生まれ育った宇和島に戻り、2003年に「テクノユージェイ」を設立しました。

　「これまで手作業でしていたことを、デジタル技術により自動化することで、作業時間を大幅に短縮できます。あわせて、計算間違いなど人為的なミスを減らすことができ、従業員の心理的な負担も和らげることができます」

　2003年にリリースしたExcelを用いて席次表作成業務を効率化する「xlBridalSeat」（現xlBanquet）は、10万組以上の結婚式や披露宴で利用された実績も。dbSheetClientは、xlBridalSeatで培った技術とニューコム社の技術を融合し、より広範囲な業務に適応できるようにと製品化されたものです。

　「かつて私もそうだったのですが、Excelが使えると、集計や予算組みなどがその人に集中してくるんですよね。そうすると、プライベートな時間を削って仕事をすることになってしまいます。この製品は、多忙なみなさんがオーバーワークから解放されるようにとの思いから生まれました」

　dbSheetClientは、完成イメージのプロトタイプが短時間で共有でき、ユーザーの声を迅速に反映し、改修やアップデートが行えるのが特長。
　「入り口がExcelであるため導入のハードルが低く、開発に関する専門的な知識や経験がない方でも、短期間でプログラミングスキルを身につけ、システムの構築・運用が可能です」

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