浮気をされたら
不貞行為とは
結婚している男女が自分の奥さんや旦那さん
以外の異性と肉体関係を持つことです。
要するに,浮気ですね。
このような不貞行為があると
離婚原因として認められますので
浮気をされた側が離婚訴訟を提起すると
離婚を認める判決が下されることになります。
また,浮気をされた方の配偶者は,
他方の配偶者及び浮気相手に対し,
慰謝料として損害賠償を請求することが出来ます。
では,結婚している男女が,自分の配偶者以外の異性と
肉体関係以前の交際(一緒にご飯を食べるとかキスをするなど)
をしていたという場合はどうでしょうか?
先ほど述べたとおり,不貞行為とは
肉体関係を前提としますので,
これらの行為は,いわゆる不貞行為にはあたりません。
したがって,これらの行為があったからといって,
すぐに離婚原因となったり,慰謝料が発生するということは
「原則としては」ありません。
しかしながら,そのような肉体関係以前の交際が,
余りにも頻繁であったり,度が過ぎているために,
夫婦の仲が壊れてしまったというような場合には,
それらの行為が「不貞行為」となるわけではないものの,
「婚姻を継続し難い重大な事由」を招来したとして,
離婚原因となるということは考えられます。
また,そのような無軌道な行為によって婚姻関係が破壊され,
精神的苦痛を被ったとして慰謝料が認められる場合も
あり得るでしょう。
ただ,配偶者以外の異性との肉体関係以前の交際が
離婚原因となったり,慰謝料発生の原因となったりするのは
かなり例外的な場合であろうと思います。
毎週末ごと,配偶者以外の異性と外食してきたり,
あるいは映画を見に行ったりしてきて,
帰ってくるのはいつも午前様というような場合が
想定されるでしょうか。