被告と被告人

佐藤清志

佐藤清志

法律相談をしていて,相談者から
たまに出てくる台詞が
「俺を被告人扱いするなんて,許せない。」
というもの。

これは,民事訴訟を誰かから起こされた人が,
裁判所から送達されてきた訴状を持って,
慌てて事務所に相談に来るというような場面
で耳にします。

しかし,この怒りには,多分に誤解が含まれています。
「被告人」とは,犯罪事実を犯したという理由で
検察官から起訴され,刑事裁判を受けるように
なった人のことです。

他方,民事事件で誰かから訴えを起こされた人は
「被告」です。

「被告」と「被告人」は,全く別物です。
民事事件によって被告とされたからといって
被告人扱いしているということにはなりません。

ただ,TV等のマスコミ報道では,
本来は「被告人」というべきところを
何故か「被告」といっています。
理由はわかりません。

しかし,これは全くの誤りです。
こんな間違いをずっと直さないまま
マスコミ用語として用いられているという
のも大きな問題だとは思うのですが,,,




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佐藤清志
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佐藤清志(弁護士)

佐藤法律事務所

女性でも話しやすい雰囲気を心掛けています。お子様連れでも大丈夫です。ストレスの大きい離婚問題では,弁護士に委任することでストレスが軽減されると思います。

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