運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
≪笑うに笑えない笑い話≫
倒産危機からなんとか奇跡のV字回復を果たした社長さんから連絡があり、
決算書を提出したら金融機関の営業店の融資課長から、
「今年の決算も粉飾しましたか?」
ということを、電話で言われたらしいのである。
社長が電話口で私に…
「ほんまに腹が立ちますわ!」
「今年、やっと10年ぶりに生の数字で黒字になったのに…」
完成工事高がほぼ2倍、営業利益はマイナスから400%プラス、
経営事項審査のY点は400点弱のアップ、
会社の頑張りで奇跡のような決算の結果である。
なぜBKがそんなことを言うのか、変だと思ってよくよく聞いてみると、
営業店から本店に決算書を送ってコンピューター処理をしたら、
あまりに数字が良すぎるので『エラー』が出た様子(^_^;)
そこで、本店の電卓&PC行員から、
「粉飾している」「決算書の数字が間違っている」
そんな問い合わせが営業店に入り、
営業店の課長が社長に質問をしてきたのである。
昔、あまりに決算書の前期と今期が大幅に良くても悪くてもコンピューターでエラーとか???が出ると聞いたことがあるが、
ほんまに再生・再建会社でV字回復でエラーが出たのは初めてである。
後日に社長と決算報告にBKを訪問しても、
「なんでこんなに完工高が上がったのですか?」
「なんでこんなに営業利益や当期利益が上がったのですか?」
「今年は粉飾ではないんですよね?」
こんな調子で融資課長から質問攻めにあったのである。
本店に報告をせんといかんから営業店の担当者の1年間の経過を知っていながら聞いてきた裏側には、
やはりありえないV字回復の数字に納得がいかない本店のPC&電卓行員が後ろにいるのでしょう。
社長にもBK事情を説明し、社長も自社がエラー出るほどの回復だったことが再確認できて笑顔に!(^^)!
再生・再建現場ではいろんなことが起こります。
悪い数字の後ろにも人の問題があり、良い数字の結果の根拠にも人が関係します。
笑うに笑えない、実際の再生現場で起きた事件でした!(^^)!