運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
2012年3月で中小企業等金融円滑化法が終了する。
連帯保証人制度が変わりつつある。
第三者保証を含めて大きく方針は変わるであろう。
たぶん、2013年くらいであろうが・・・
緊急保証制度によって・・・
ここ数年、中小企業の倒産抑制の効果があった。
経産省の弱者救済の主旨は達成できたと思う。
金融庁は・・・
モラトリアム法に基づいて中小企業救済を実行した。
その大義に基づいて・・・
地銀の中小企業向け融資の不良債権を把握することができた。
モラトリアムが終われば、地銀や信金の強制的な合併ができる下地ができた。
来年の春からは・・・
財務省も金融庁も中小企業救済は行わない。
「新成長分野への支援」という大義のもとに、困窮状態の中小企業は切り捨てられる。
地方の公共事業が中心の建設会社。
田舎町にある温泉街の老舗の旅館・ホテル。
そんな田舎の中小企業向けの金融は大きく変化をする。
実質、存在する企業は270万社。
その中の1割の中小企業が返済猶予の恩恵を受けている。
そのうちの15万社~20万社が切り捨てられる。
金融機関に支援してもらうには・・・
来年の春までが勝負である。
モラトリアム法に基づいて返済猶予を実行している・・・
中小企業の社長は考えを改めなければならない。
本来のリスケはこんなに甘く簡単なものではない。
会社を助けてもらうために・・・
以前は、経営者責任、株主責任、個人資産の提供、これらを実行してから、
銀行に支援を要請することが常識であったのである。。。
銀行は甘くない。
甘い顔を見せていただいている間に、生き残れる準備をしなければならない。
借りたカネである。
返さなくて良い、文句を言わずに待ってくれる、社長は何もせずに甘えてだけいる。
銀行にも問題はあったが、自分は被害者で銀行が加害者ではない。
そんなに世の中は甘くはない。
痛くない・・・
そんな手術や解決方法があるという経営コンサルタントも存在はするが・・・
そう思うなら、一度、甘えてみたら良いと思う。
どうやっても・・・
銀行に支援も応援もしてもらえないなら・・・
自分自身の力で生き残れる会社を再構築しなければならない。
残りは・・・
8ヶ月や9ヶ月である。
ぬるま湯のモラトリアム法は終了するのである。
先を見越して準備をしなければならない。
それが経営者と呼ばれる社長の仕事である。
できることはある。。。
痛くて、辛くて、恥もかかねばならぬが・・・
やらねばならぬ・・・
会社と家族と従業員のために・・・