運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
雑誌の原稿の第二弾です。。。
~TMアシストの活動を通じて~
再生実務家としての現場力
この度の東日本大震災により被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。一日も早い被災地の復旧と復興、そして街に笑顔が戻ることを心よりお祈り申し上げます。
被災地の仙台をTMアシストのボランティア活動に参加をして、中小企業の経営者の相談を受けたことから、私なりに震災後の事業再生がどうなっていくのかということを予測し、どんな準備や対応が再生実務家として必要なのかを述べさせていただきます。
今回の震災では地震だけの被害だけでなく、津波による被害、地域によっては原発での被害も受けるという、過去にも例を見ない被災状況となりました。このことによって、決算書上の貸借対照表も損益計算書も資料やデータしての意味をなくしてしまいました。土地・建物・什器備品の固定資産としての価値は計算のしようがなくなり、売上げや利益の予想を過去の決算書の数字が推測することも難しい状況となりました。
このような状況になってしまうと、決算書の数字を電卓叩いて過去の数字の比率や係数を計算しても何の解決にもなりません。SRCのセミナーで学んでいるような、時流を読み、未来を予測するという、現場での豊富な経験を持つ再生実務家の実践力が要求される場面が増えてくると思います。
再生実務家の現場力には大きく3つの資質が要求されると思っております。
1.経営もしくは現場での経営指導の経験。
本やセミナーで学べる知識ではなく、会社経営という船の船長の経験があること。
2.銀行交渉や資金繰りの経験。
沈みそうな泥の船に乗った経験。泥の船を港に辿りつくように一緒に船を漕いだ経験。
3.人事・労務の経験。
人の雇用と解雇の経験。部下や社員を扱った経験。
この他に、今回の被災地の中小企業のケースには、経営者個人に関係する家族や親せきの諸問題も含めて相談を聞きアドバイスができる能力が求められるようになります。経営者の年齢や後継者の有無によっても、再生か廃業かという答えは違ってきます。
今回のTMアシストのボランティア活動による経営相談会は、再生実務家としての現場指導力を要求されるケースが多くなると思われます。
今回のTMアシストの経営相談会では全国各地から再生業務の経験が豊富なSRCメンバーの先生方が集まっており、被災地の中小企業の経営の道標になることはもとより、会員相互の情報交換や人脈形成や学びの場としても役立つ活動になると思われます。
是非、会員の皆さんも気軽にボランティアに参加をしてみてください。
やはり、文才はありません(;汗)
事業再生の専門家が読む会報誌の原稿です。。。
難しいです。
HP:DSKプランニング 「社長の家庭教師」
http://www.dsk-p.jp/