運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
あるセミナーでの話。
事業再生での勉強会で出会ったお嬢さん? お姉さん? 経営コンサルタントとの話。
セミナーが終わり、懇親会で席が隣になり、名刺交換をして、
いろんな仕事の内容や情報交換を会話した。
社長は孤独であり、再生の場面で社長を動かすことが一番難しいことですね・・・
そんな話をしていると・・・
ハイヒールを履いた、つけづめをした、胸元のシャツを2つも3つも開けた、
このお嬢さんから、とても素敵なアドバイスをいただいた。
・社長は孤独です。
・社長が本当に求めていることを見抜くことが大切です。
・苦言であっても、社長が納得して行動をできるようなアドバイスができることが大切です。
うーん???
この子は凄いな~!
そう感じた。。。
そのためには・・・
・社長に対するプレゼン能力が大切になります。
・企画書が重要になります。
・パワーポイントを使って、リアルに表現をしなければなりません。
うーん???
パワーポイント? プレゼン? 企画書?
東京電力にでも行って企業再生を役員にプレゼンをするのか?
そう感じてしまった。。。
続けて・・・
SWOT分析をして、ミクロとマクロになんとかして???
ランチェスター経営をして、社内にコーチングをして、PDCAサイクルをまわして、
改善と戦略・戦術を同時にまわしていくと教えていただいた。
感想は・・・
このお嬢さんかお姉ちゃんは頭脳は優秀なのであろう。
この経営コンサルタント会社にはマニュアルがあるのであろう。
セミナーにもよく参加をするし、専門書もたくさん読んでいるのであろう。
オッサンはちょっぴりアホになって(もともとアホではあるが・・・)
「頭が悪いので、今言ったカタカナと英語を日本語で話していただけませんか?」
そう応えると、こんな言葉も知らないのか? という顔で、
「この言葉の意味も知らないのですか?」
そう言われてしまった。。。
そうすると向かいの再生実務家のプロフェッショナルな先生が、
「○○さん、日本語の意味を知らずに話をしているということは、
相手先の社長に伝わっていないということですよ。」
「専門用語を知らない社長さんはたくさんいます。」
「中小企業の再生現場ではよくあることです。」
「網師本 大地さんは知らないのではなく、あなたが本当の意味を知っているかを聞いているのですよ。」
お嬢さんは黙ってしまった。
こういうお兄ちゃんやお姉ちゃんはよく見かける。
企業を再生させる、夢のある仕事である、恰好いい仕事である、
そんな思いで優秀な若者が経営コンサルタント会社に中途採用で就職をしてくる。
会社のマニュアルを覚え、指数の計算テクニックを覚え、計画書をどう厚く書くかを覚えていく。
最新のセミナーにも参加をして、最新の書物もたくさん読んでいく。
けれど・・・
会社には行かない、現場にも行かない、結果として実務の経験が全くない。
経営の経験もない、経営者と一緒に経営を悩んだこともない、人を使う難しさも知らない、
資金繰りの苦労も知らない、カネの苦労も一緒にしたことがない、
そして、机上の空論&頭でっかち&カタカナの経営コンサルタントが完成されていく。
とても感じのいいお嬢さんであった。
現場で実務の経験がつめたなら、いい再生実務家になれるのであろう。
知識があることはいいことである。
しかし、現場での経験でしか知恵は蓄積をされていかない。
いろんなセミナーに行くといろんな出会いがある。
少し自分の目線を下げて聞いてアホになって聞いていると、いろんな面白い話が聞ける。
いろいろ話を聞いていて面白かったのは・・・
このお嬢さんが経営コンサルタント会社に入って半年であったということである。
その経験で再生を熱く語る、それを教えている、そう思わせている、この会社の上司は凄いと思った。
この会社の上司も面識はあるが・・・
社長から相談があったら、知らないことでも間違っていたとしても、即座に即答をせよ!
そういう教えの経営コンサルタント会社である。
社長に凄いと思わせる、社長になんでも知っている、
そのことが大切であり、間違いの答えで会社が道を誤っても気にしていない人であった。
ちょっと前だが・・・
不思議な経営コンサルタント会社の社員と会話をしました。
そんな出来事でした。。。
最近、多いんですよね・・・
経営コンサルタントの仕事が格好いいと思っている方が・・・
現場では、会社では、いつも泥だらけになるんですがね。。。
社長個人や社長の家族まで合わせて、中小企業の企業再建である。
私はそう思っている。