破産　or　延命　or　再生　／　難しい選択　・・・

去年の秋口を過ぎてから、厳しい内容の経営相談が増えてきた。

社長も奥さんもどうしていいかわからない・・・

「もう、だめかもしれない」
「でも、続けられるものなら続けたい」

社長の会社である。
自らの体と同じで、痛みで状況は把握できている。

「なんとかならないか？」
その思いでの相談である。

いつも思う。
相談を受ける側の先生と呼ばれる人たちに・・・

DDだ！　再生だ！　債権放棄だ！　リスケだ！
そのことには詳しいが、倒産のなかの破産について全く知識がない再生実務家が多い。

社長は、もう駄目だ！　もう無理かもしれない。。。　
そう思って相談に来ているのである。
倒産した場合にはどうなるのか？　それを聞いておきたいのである。
自分や家族や従業員のために・・・

中小企業の相談を受ける経営コンサルタントは、
社長を取り巻く環境や状況についても、まとめて相談にのって答えてあげなければならない。
これが、なかなかできないのである。

経営者の目線や感覚がなければ、答えようもないし、何のアドバイスにもならないのです。
決算書を眺めて電卓を叩いているのでは、本当の答えはわからないと思います。

社長の体の調子がよくない、後継者がいない、斜陽産業である、地域環境など・・・
決算書や数字の分析で判断できないことがたくさんある。

決められない、夜も眠れない、動けない、
そこでどう納得ができるコンサルタントができるか？？？

再建と再生、どちらとも違う。
このままでは、いつかは終わりが来るであろう。

どのタイミングまで延命をするのか？
いつ廃業を決心して、いつ破産を申し立てるのか？

いろんな人生模様が背景にはある。

昔にあった相談だが、いつまでも会社は存続できない。
それは社長自身がわかっている・・・

社長の思いは、半年後の娘の結婚式まで会社を持たせたい。
それをなんとかできないであろうか？
そのためだったら、なんでもするしなんでもできる。

花嫁を家から送り出してやりたい。

この願いは会社経営とはまったく関係のないことである。
社長のこの願いは罪で悪なんであろうか？
社長として失格なんであろうか？

私はそうは思わない。

会社のために全ての財産を担保に入れて、
全ての借金の保証人になっている。

会社は末期のガンである。
唯一の希望が、親としての、娘の結婚式である。

会社の相談だけを受ける経営コンサルタントは楽である。
ただ、それでは中小企業の社長の悩みは受け止めれない。

なーんか・・・
雑感である。

意味が不明ですね・・・
昔に経験した、今でも答えがわからない相談でした。