運送業や住宅会社の経営改善や事業再生、現場での実務と償却前営業利益の話
落ちぶれた花形職業ってタイトルで経営コンサルタントのことが記事になっていた。
「コンサルタントという仕事は、事実上、死にましたね」
そう外資系コンサルタント会社の社員が語っていた。
「絵に描いた餅」みたいなレポートに何千万円、億単位のカネを払う大企業も存在しなくなっている。
ERPプロジェクト(経営資源計画)、成果主義、IPO(新規株式上場)、など戦略や改善の分野で外資系を中心とする経営コンサルタント会社が新しい商品を開発をしてきた。
俗に言う、マニュアル本的な頭でっかち博士系の経営コンサルタント手法である。
また、ファンドと提携をして組んだ企業再生案件と次々に新しいサービスを提供をしてきた。
J-SOX(内部統制)なんてもバブル的な人気を集めた。
しかし、多くのマニュアル本的なMBAコンサルタントやチャラチャラファッション経営コンサルタントでは・・・
多くの企業に費用に見合うだけの結果がもたらされなかった。。。
「もう、連中の口車には乗せられない」
そんな経営コンサルタントアレルギーが蔓延していった。
その結果・・・
「世界一のマッキンゼーでさえ、09年の新卒を半年間、自宅待機させたほど」
そんなことになったらしい。
経営改善計画案やシステムを売っていたのでは食べれない。
経営や管理職の経験もない若手エリートコンサルタントが、マニュアルを基に改善や戦略をプレゼンしても
現実の結果がまったく伴わない。
今はそんな時代がやってきているのである。
似非コンサルタント・・・
それが、どうのこうのという本まで出てきているのである。
その本を書いた経営コンサルタント会社に、今はどれほどの実力があるかどうかはわからない。
この会社のセカンドオピニオンに行かれた方なら実力はわかるであろうが・・・
コストカットや経費の削減を言いながら・・・
電卓を叩くだけで割り算や引き算をしていたのが経営コンサルタントの現状である。
元帳をめくって疑問を感じたら現場に行って確認をするなんていう行動を取っていなかったのである。
経営コンサルタントの主流が銀行系や会計系だったことが主な原因であろう。
足し算や掛け算で積み上げて収支をどうするのか? これが弱いのである。
結果の数字から、必要に合わせて割り算と引き算をするのが得意な指導者が主流であった。
それでも日本での経営コンサルタントは楽であろう。
アメリカ型のターンアラウンドマネージャーを名のる経営コンサルタントの資格は、
2期連続の黒字決算が達成できなければ成果としてカウントをしてはいけないのである。
大企業相手の経営コンサルタントの記事であったが・・・
日本での中小零細企業を対象に業務をおこなっている再生実務家ににも同じことが言えるであろう。
曲がり角にきている・・・
経営コンサルタント、という仕事が・・・
業務改善であろうと戦略マーケティングであろうと再生であろうと・・・
経営を知らずして・・・
現場を知らずして・・・
ヒトを知らずして・・・
経営コンサルタントという仕事はできないと思う。