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野田亮

「満室経営」にとことんこだわる空室対策の専門家

野田亮(のだりょう) / 不動産業

アールフィールズ株式会社

コラム

賃借人、工事業者軽視の結果...

2021年9月3日 公開 / 2021年9月23日更新

テーマ:不動産投資

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 不動産管理収益不動産

漏水事故により3,000万の請求、裁判へ

東京都のマンションで実際に起こった出来事。
オーナーは不動産投資家。築年数20年程度の賃貸住宅を利回り重視で購入した。
当初より建物自体の不具合は存在していたが金銭的な理由(?)から不具合を放置していた。
修繕は簡易的なものばかりを選択し、建物の躯体や設備など大掛かりな改修は避けてきた。

2012年6月ゲリラ豪雨が発生。

元々建物自体の排水が悪く、ベランダがプール状になり、
エアコンのドレイン穴から水が室内に侵入。
室内が水浸しになり、パソコン、データ、商品が使えない状態になった。

オーナーは何を思ったのか、住民を締め出し、しばらくホテルにくらしてくれの一点張り、
さらにこの賃借人からの問い合わせに応じず、3日間放置。
3日後に勝手に簡易的なリフォームを行い終了させようとした。
これに怒った住民が告訴し、3000万の損害賠償請求を起こされている。
詳細を知れば知るほどオーナーの自己中心的な発想が浮かび上がります。
そもそも、建物の不具合、防水の不具合を知っていたが、
簡易的な処置以外はしていなかった。

また、住民からのクレームにも即座に対応していません。
工事業者の正当な提案も無視し続け、工事業者に安い工事を強要。
工事業者側もまともな工事が出来ず、
トラブルの一因になっています。
その結果、出し惜しみしていたお金は裁判によって強制的に排出されることに。

経営的な判断は当然必要です。何でも言いなりになる事が全てではありませんが、
賃借人を軽視し、クレームを放置したり、工事業者を必要以上に締め付けることによって
後々多大なクレームを被ることになりかねません。
収入と支出のバランスを考えながらも、
時には損切の覚悟で臨まなければ賃貸経営は行えません。

オーナー・金融機関・不動産会社・工事業者・賃借人

切り離せないこの5者の関係が良好に循環することが望まれます。

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