英語の点数が上がらないお子さんが

「日本語は話せるのに、ひらがなが読めない、書けない」——お子さんのこんな様子に、戸惑っていらっしゃる親御さんは少なくありません。とくにご両親が外国籍で、お子さんが日本の小学校に通っているご家庭では、家庭で日本語の読み書きをどう支えればいいのか、本当に悩ましいところだと思います。
私のところにも、まさにそうしたご相談がありました。当時小学1年生だった男の子は、おしゃべりは上手で日本語での会話には困らないのだけれど、ひらがなが読めず、書けず、すっかり勉強嫌いに。お母さまは「これからどうしたらいいのか」と、大きな不安を抱えていらっしゃいました。
今回は、この一人の生徒さんとの歩みを通して、同じ悩みを持つご家庭に私がお伝えしたいことをお話しします。
「話せるのに読めない」、外国籍家庭で起きやすいつまずき
意外に感じられるかもしれませんが、日本語を話せることと、ひらがなを読み書きできることは、まったく別の力を必要とします。耳から覚えた会話の力と、文字を一つずつ認識して音と結びつける力は、育つ道筋が違います。
ご両親が外国籍のご家庭では、家庭での会話が日本語以外であることも多く、お子さんが文字に触れる機会が自然と少なくなりがちです。すると、会話はできても、ひらがなの読み書きだけがぽっかりと抜け落ちてしまい、そこに学校の授業がどんどん進んでいくと、「わからない」が積み重なって、勉強そのものが嫌いになってしまうのです。
この男の子も、まさにその状態でした。わからないまま座っている時間が苦痛で、特に国語の授業は気持ちが沈んでしまう。お母さまが「とても困っている」とおっしゃったのも、当然のことだったと思います。
「あいうえお」から、楽しい教材で少しずつ
この生徒さんが当スクールに通い始めたのは、もうすぐ2年生になろうという2月のことでした。あるご家庭のお母さまからの紹介で来てくださったのですが、私は最初から、「焦らない」ことを決めていました。
2年生を目前にしていても、スタートは「あいうえお」から。学年や周りのペースに合わせるのではなく、その子が本当に立っている場所から始める。これが、可変型指導の出発点です。
可変型指導とは、決まったカリキュラムに生徒を合わせるのではなく、生徒の理解度や目的に合わせて教材や進め方をその都度組み替えていく指導法のことです。
そして何より私がこだわったのは、少しでも楽しいと感じてほしいということでした。勉強が嫌いになってしまった子に、いきなり厳しいドリルを渡しても、心は開きません。だから楽しい教材を用意して、ほんの少しずつ、一緒に文字をたどっていきました。
私自身、子どもの頃は勉強が嫌いだったので、つまらなさで気持ちが離れていく感覚は、よくわかるのです。
とくに小学生のうちは、押し付けないことが何より大切だと考えています。本人が「やってみようかな」と思える瞬間を待ち、その気持ちが芽生えたら、すかさず一歩を後押しする。叱って無理にやらせるのではなく、自分の力でできたという小さな成功を積み重ねていく。そのくり返しでした。
国語の教科書が読めるようになった日
時間はかかりましたが、少しずつ確かに変わっていきました。今ではこの生徒さん、国語の教科書をちゃんと読めるようになっています。漢字も、少しずつですが覚えているものが増えてきました。
「あいうえお」から始めた子が、自分の口で教科書を読み上げる姿を初めて見たときの、お母さまの表情は忘れられません。通い始めた頃はとても喜んでくださって、「救われました」と感謝の言葉をいただきました。あの一言は、私にとっても大きな励みです。
子どもは、やる気になった瞬間に変わります。「読めない」が「読めた」に変わると、本人の中で世界が少し広がる。その手応えが、次の一歩につながっていきます。
一人一人の個性に合わせるから、教科を問わず支えられる
このケースで私が大切にしたのは、特別な裏ワザではありません。その子の個性とつまずきをていねいに見極めて、一番合う形を毎回考える、ただそれだけです。けれど、この「一人一人に合わせる」という姿勢こそが、当スクールがもっとも力を入れているところです。
私はこれまで、中学校の英語教員として3年、英語・算数・国語の指導者として長く子どもたちと向き合い、現在のアテナイングリッシュスクールも開校から13年(2025年現在)になります。また、日本語を母国語としない方への指導資格も持っており、外国籍のお子さんやご家庭の学習支援にも対応できます。
ですから、英語・国語・算数のどの教科でも、お子さんの状況に合わせての指導が可能です。対象は小学生から中学生まで。「この教科だけが苦手で」というご相談はもちろん、今回のように「読み書きの土台から」というご相談も、どうぞ安心してお寄せください。
当スクールの指導内容については、ホームページでも詳しくご紹介しています。
https://atena-englishschool.com/
まとめ
どんなにつまずいていても、その子に合った形で、楽しみながら少しずつ進めば、子どもは必ず前に進めます。「もう間に合わない」と諦める必要はないと、私は思っています。
・お子さんが日本語は話せるのに、ひらがなの読み書きでつまずいている
・ご両親が外国籍で、家庭での国語学習の支え方に悩んでいる
・勉強が嫌いになってしまったお子さんに、楽しく学び直してほしい
このようなことでお悩みの方に、英語・国語・算数、小学生から中学生まで、一人一人に合わせて指導します。まずはお気軽にご相談ください。


