HSPさんがご機嫌で居られるインテリア 

テーマ:より良く生きるヒント(ウェルビーイング)


今回の記事は主に感覚が敏感なHSPさん向けに書きましたが、そうでない方にとっても、よりポジティブな感情で過ごすインテリアのヒントになるでしょう。
私自身が長年HSPの生きにくさに悩み、色々試した中で効果的なインテリアの工夫をご紹介するので、良かったら取り入れてみてください。
心地良いインテリアとおうち時間の過ごし方で、あなたの暮らしの質の向上の参考になったら嬉しいです。


HSPは環境にとても左右されるからインテリアを味方にしよう

誰にとっても環境は大切ですが、HSPさんにとっては、環境は本当に大事です。
どんな環境にいるかで、疲れやすさや、集中力・感情の質が大きく変わるからです。

社会的な環境を変えるのはかなり大変ですが、ご自分のお部屋の環境(インテリア)を変えるのは、比にならない位やりやすいものです。

HSPさんは他者や外的なことで、気を使って気疲れしやすいもの。
だからこそお部屋は安全・安心の「巣」のような場所にしたいのです。
そこでおススメするのが、リセット&エネルギーチャージできるインテリアです。

1人1人、HSPの反応の出方や対処法も変わるので、色々試しながら、自分なりの方法を見つけていくのが大切、というのも知っておきましょう。
(今回ご紹介する方法も、あなたに効果がありそうなものだけ取り入れてくださいね)

まずは気になる要因を取り除く

何ごともそうですが、良いものを足す前に、マイナスを外しましょう。
HSPさんは強い刺激に弱いと言われていて、特に強い光・音は多くの方の悩みの種だと思います。
私自身もモノ心着いた時から、これらに疲れたり、気になって集中できずにいました。
それが自分なりに住環境を工夫するキッカケとなりました。(インテリアに携わる原点の1つです)

私の場合は、日光アレルギーもあるので、光の調節はとても気を使います。
かと言って暗い室内でずっと過ごすと、気分が滅入ります。
感情のためには光が欲しいけれど、光が強すぎると目や皮膚に不具合が生じる。
このジレンマには相当手こずりました。

光対策

そこで私が取り入れているのは、日中長く過ごす場所は、ブラインドなどで、光の量が調整できるようにしています。
(寝室など光を取り入れたくない場合は、別の工夫も必要ですが。)

また視覚的なことで言えば、私はちょっとした汚れもすぐ見つけてします…汗
だからそれらが目につくと、気になって仕方ないのです。
ちょっとした指紋や汚れが目に付く度に、掃除を始めたら、やるべきことが本当に捗(はかど)らなくなります。
それにより自己嫌悪や疲労感が溜まることが目に見えるので、あえて気づかないで済む素材を選んで、自分を鈍感化(?)させるのです。

その理由から、指紋が目立つ光沢のある素材や、汚れが目立つ色柄や材質は極力避けるようにしています。
(徹底的な衛生管理を求められる時には、汚れの気づきやすいさはプラスですけどね)

音対策

また音に対しても、多くのHSPさんは悩みの種だと思います。
バタン、と閉める扉の開閉音。
食器や調理の金属音。
時計の秒針の音etc
日常の中には気になる音が結構ありますよね。

どうしても扉の開閉の音が気になる場合は、扉がゆっくりしまるドアクローザーにするのも有効です。
(DIY用の金具も売られていますが、動画サイトで自分でできそうなのかチェックしてから判断した方が良いでしょう。)

集合住宅でのお隣さんのドアの開閉や、周囲の音までは、自分でコントロールできません。
そういう場合は、音のマスキング効果を利用してみても良いでしょう。
私は無音も苦手なので、改築時に天井にスピーカーを付けて自然音を流しています。
今はスピーカーを取り付けなくても、YouTubeなどで自然音やヒーリングミュージックが手軽に聴けますよね。
それらを利用するのもおススメです。

些細でも気になることを減らしていく

自分だけで変えにくい事もありますが、まずは変えやすいことから変えて、少しでも心身の負担を軽くしましょう。
そのためには自分の不快・心地良い要素を知ることから始めます。
そして不快な要素を減らす
その上で、今度は心地良さをプラスしましょう。

五感で癒す過ごし方

インテリアは視覚的な要素が強いですが、視覚以外の感覚からも心地良さをプラスしてみてください。
良い香りのするアロマキャンドルを使う(嗅覚)
ウッディーな香りの入浴剤でゆっくり入浴すれば嗅覚+触覚で癒されます。
オレンジ色の暗めの照明で、ゆったりとした音楽を聴きながらハーブティーを飲めば(視覚+聴覚+味覚+嗅覚)となります。

こんな風に、心地良い五感を重ねることで、自ずとリラックスしてくるでしょう。
リラックスというプロセスがあってエネルギーが湧いてくるものです。
リラックスすることなく、無理やり気合と根性で頑張ろうとするのはご法度です。
これでは長期的には心身を壊しかねません。
自分自身へのパワハラは、絶対にやめましょうね。(私はこれでパニック障害になりました…)

HSPさんはリラックスできるインテリアと過ごし方で整える

気質は性格や体質のモトになる。
これは私が長年HSP(感覚が過敏)に悩み、痛感していることです。
私の例でいえば、感覚が過敏な気質は、わずかなアレル源や化学物質で過敏に反応し、アレルギー・化学物質や電磁波過敏症になる(体質) その気質・体質だからこそ、より慎重になる。(性格)という感じです。

私がコーチングと併せてインテリアに関わる理由は、私自身が、自分の特性に合う環境(インテリア)にしたことで、心身の負担が減り、良い感情・体調で自分らしく生きやすくなったからです。
環境を自分に合うように整えるという意味で、インテリアは生きたい人生の「インフラ整美」になります。

五感からの心地良さでリラックスできるのは、安全で安心な環境だからこそ。
インテリアと過ごし方は両輪なのです。
ぜひHSPさんは、ご自分の不快・心地良さの要素を知ることから始めてみてください。

色んな場面に出くわすことで、「これだけは勘弁!」「これは何とか対処できる」というように、不快なことの強弱や、対応しやすい要素がわかってくるものです。
色々と試しながら、あなたにとっての良い方法を楽しみながら見つけていってくださいね。

HSPについては環境だけでなく、メンタル面からも改善したことがあります。
これについては別の機会でお話できたらと思います。

次回は更に一歩踏み込んで、自己実現を後押しするインテリアについてご紹介します。

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あまねまりこ
専門家

あまねまりこ(ライフクリエイティビスト)

Beライフデザイン

かつて自分自身が住環境を整えることで生きやすくなった経験を生かし、その人らしい暮らしや生き方を後押しするインテリアを提案する。心・体・環境を包括的に捉え、ウェルビーイングな暮らしの実現に向け尽力。

あまねまりこプロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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