「無茶ぶり」で始まった法要LIVE配信
墓石の歴史というと大げさになりますが、少し墓石と埋葬について過去から現在の状況を振り返ってみようと思います。
最近の墓地は、お墓も通路も整備され古いものをまとめて1本にしているところが多くなってきたため、なかなか見かけられなくなってきましたが、古いお墓や墓地などを見ると、一軒の墓地に墓石が何本も建っているのを見かけたことはありませんか?先祖代々からの墓石が何本もあり、一カ所にまとまって建っている。地方の田舎や、昔から存在している地域の墓地などで、時々見かけたことはありませんか?
墓石や埋葬の歴史を見てみると、元々、今でいう墓石というものは存在していませんでした。人が亡くなると、樽のようなものや、棺のようなものに遺体を入れて、時には遺体そのものを、土を掘って埋葬していました。いわゆる土葬という方法です。
土葬してそのままだと、そこに遺体が埋まっていることを知らずに踏んで歩く人もいたかもしれません。そこに遺体が埋葬されている「しるし」として、川石のようなものを置いたり積み上げたりしていました。つまり、お墓のしるし、「墓標」が墓石のルーツだったと考えられます。
後に、殿様や位の高い武士などが石に名前(戒名・法名)を刻んで埋葬した場所に建てたのが今の墓石の原型ではないでしょうか。それが宗教の布教と共に庶民へと広まっていったという感じです。
さて、その墓石ですが、彫刻してある文字を見てみると、墓石1本に1人分の名前が彫刻されています。更に見てみると、恐らく夫婦であったであろう男女のお名前が並んで彫刻されている墓石も見て取れます。
1人でお墓1本、夫婦でお墓1本を建てる訳ですから、墓石の数が多くなるのは頷けます。
このように、単なる墓標(しるし)だったものが、手を合わせる対象の供養佛となり、故人1人1人の墓石となり、ご夫婦で1本の墓石へと、墓石の意味も同時に時間をかけて変化していきました。
昭和に入り戦後間もない昭和23年に墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)が施行され、墓地や埋葬に関して大きな転換期になったのではないかと思います。この法律で自治体による(条例)火葬の義務化が進み、今ではほぼ土葬はありません。
火葬が主流になったことで、墓石にも変化が起こったと思います。それは、今では当たり前になっている、「家墓」(○○家之墓、先祖代々之墓)に墓石も変化してきました。
埋葬と、お墓の歴史は、墓標→個人墓→夫婦墓→家墓へと移り変わってきています。
これはあくまで墓石を建てる上での変化ですが、現代では墓石を建てない海洋散骨、樹木葬など、平成に入り新しい葬送方法として定着してきています。
では、埋葬する墓地、お墓はこれからどのように変化していくのでしょう?
後継者がいない為、墓じまいを余儀なくされる方々も多くなってきました。後継者に負担をかけないためにも、墓石を建てないという選択をされる方も増えてきているようです。
ですが、人が亡くなると必ず火葬をして、遺骨はどこかに持っていかなければなりません。法律上、埋葬をするなら墓地に限ります(樹木葬も墓地になります)。散骨なら海や山、宇宙などの方法もあるでしょう。いずれにしても、遺骨はどこかに持っていく必要があります。
経済的な理由(墓地、墓石の購入費用や年間管理費等)、後継者の有無などでお墓は持てない、又は持ちたくない。それでも、遺骨を粗末に扱わず、手を合わせる対象になるものが存在する方法。
これって、とっても都合の良い話に感じますが、このような希望を叶えられるのが、「合葬墓」ではないかと思っています。
合葬墓は簡単に言うと、知らない人同士の遺骨を同じ墓地に埋葬する方法です。ひとつの墓石の下に、大勢の人の遺骨を埋葬するのが合葬墓です。
つまり、墓標→個人墓→夫婦墓→家墓→合葬墓へと現代は移り変わってきているように思います。更に、合葬墓には沢山の遺骨を入れることになります。火葬した遺骨を何かに入れて埋葬していては、納骨堂内の容積がいくらあっても足りません。海洋散骨では当たり前の工程ですが、粉骨してそのまま埋葬することで、粉骨しないときの3~4倍の量の遺骨が埋葬可能になります。
埋葬できる人数が増えることで、埋葬費(使用料)も割安になることも容易に想像できます。
合葬墓は、そこが墓地であり、知らない人同士かもしれませんが、多くの仏様を納めることができ、手を合わせる対象のものが存在し、いつでもお参りができ、粉骨して埋葬するという、今までにはなかった、埋葬スタイルですが、これからは最も必要とされるお墓の新しい形、新常識になっていくような気がしますが、皆さんはどう思われますか?
宗教的な考え方、その地域の風土や慣習などにより、賛否は分かれるところだと思いますが、時代によって変化、進化していくように、埋葬や墓石のあり方や供養の方法も、時代の変化によって上手に対応し変化していくもののように思います。
今までもゆっくりですが、墓標→個人墓→夫婦墓→家墓と変化してきている訳ですから。
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