「無茶ぶり」で始まった法要LIVE配信

佐々木博一

佐々木博一

元日、元旦は、皆さんはどのような過ごし方をされていますか?
初詣やのんびり休日を過ごされる方、はたまたお仕事をされている方もいらっしゃいますよね。

私は、今年も元日は市内のお寺に居りました。
ここ10年、いや11年、毎年元日はお寺に居て、ビデオカメラを回しています。
今では、元日の恒例行事のようになっています。
カメラ片手に何をしているのかというと、某寺院で行われる「元日祈祷」のLIVE配信をさせていただいております。

LIVE配信のきっかけは・・・というと、
12年前、今の事業を独立開業した際に、それまでにもお世話になっていた寺院にご挨拶に伺ったところ、あるご住職様から、ちょっとした相談をもちかけられました。

それは・・・毎年、遠方に住んで居られる檀家様から、年忌法要の依頼があり、お布施が送られてくるのだそうで、本堂で一人住職が位牌を前にして読経されているのだそうです。
そこで、その住職がおっしゃるには、
「当たり前だが、おつとめをしても誰も見ていないから、本当におつとめをしたかどうかなんて、分からないよな。お金だけもらったなんて思われてなきゃいいのだが・・・」

「へぇ~、ご住職様でもそんなこと考えるんだな~。」
とその時は思っちゃいました。

住職の言葉が続きます。
「おつとめしているところを撮影して、先方にビデオを送ったらどうだろう・・・。いや、いっそのこと、リアルタイムでLIVE配信なんてできないか?」

その時の正直な気持ちは、撮影くらいならできるけど、LIVE配信なんて、やったこともなければ、方法なんて分からない。全く知識も無い!
「できるのだろうとは思いますが、自分はやったこともないので・・・。」

「やれるようになったらまた顔を出して。君は他の石屋や葬儀屋がやらないことをやらないと。私は、他のお寺でやらないことをやってみたい。」
と、住職は真顔でおっしゃいました。

その住職とのやりとりが、LIVE配信を始めるきっかけだったように記憶しています。
今思うと、本当にありがたく感謝しかない「無茶ぶり」だったと思います。

それから、色々と調べました。配信を行っているサイト、LIVE配信を行うために必要な機材、無料なのか有料なのか、そのための手順など、とにかく調べまくりました。

そして、最初に購入したのはビデオカメラでした。確か、ユーストリームという無料の動画配信サービスを利用して、LIVE配信を始めることになりました。(現在はYouTubeライブを利用しています。)

LIVE配信をやれるような環境は整ったものの、実際の配信は、半年以上もありませんでした。そんな時、住職から「埼玉県在住の檀家様から、おつとめの依頼があり、LIVE配信することになったから、頼むぞ。」と連絡が入りました。

リハーサル的なものは一切無く、当日簡単な打合せをしただけで、ほぼぶっつけ本番で、LIVE配信は始まりました。カメラに向かい、住職から檀家様へ挨拶をされ、参列者は一人も居ない本堂で読経は始まりました。おつとめが終わると、住職は最後にまたカメラに向かい、檀家様へ挨拶をして、初LIVE配信は終わりました。

私は正直、ちゃんと写っていたのだろうか?住職の声はちゃんと届いていたのだろうか?そんな心配をしていましたが、数分後住職がニコニコしながら、本堂に戻られてきて
「檀家さんが喜んでおられた。綺麗に写っていて声もよく聞こえていた。PCに向かって、一緒に手を合わせることができて嬉しかった。お寺が懐かしかった。」
と言っていたと教えていただきました。おつとめが終わると、お礼の電話がすぐに来たのだそうです。

本堂に戻られてきた住職は、その後、何やらインタビューのようなものを受けていました。
私は、まったく気づかなかったのですが、地元の新聞社二社が取材に来ていたようでした。住職が声をかけていたようで、住職の後には、私も取材を受けたことを覚えています。

数日後、LIVE配信の記事が地元の新聞に載りました。

そこから更に数日後、住職から「Yahoo!のトピックスに出てる!」と連絡をいただきました。
その後、全国やローカルのテレビ局や雑誌社等から、お寺と私のところへ取材の依頼が来るようになりました。

これだけ、大きな反響があるとは思ってもいませんでした。
その後も、このお寺を中心に、年忌法要でのLIVE配信を行っていきました。
更にこのお寺では、高齢者や遠方の檀家様のために、お寺の行事等についても、LIVE配信を積極的に行うようになっていきました。

年忌法要以外に、お寺の行事を配信するようになってきたのは、はやり、コロナの影響が大きかったように思います。
コロナにより、不要不急の外出を避けるようになり、お盆やお彼岸でも、お墓参りに来られる方は激減していました。また、お寺の行事そのものは行っても、参列をさせない、参加者を募らないといったやり方が数年続きました。

そのような状況の中で、LIVE配信を行う頻度も増え、コロナが終息した今でも、年忌法要をはじめ、元日祈祷、節分法要、えんぶり奉納、お彼岸やお盆の時期のお施餓鬼など、お寺に足を運べない方たちに向けても、LIVE配信を続けさせていただいております。

こうして、お寺でカメラを回す元日を10年以上続けさせていただいております。
足を運べない方たちへ、という住職の想いと、スマホやPCの前で手を合わせる方たちの、先祖への想いをつなぐお手伝いをさせていただいている時間に、今ではとても感謝しています。今となってはこれも今の時代にあった、新しいご供養の形なのかもしれないですね。

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