ペットも一緒に埋葬してもらえますか?
2025年も、今日を含めてあと3日となりました。
年末、何かと気ぜわしい日をお過ごしではないでしょうか。
さて、今年は皆さんにとってどんな一年でしたでしょうか?
TVや報道では、今年一年を振り返る番組や企画をよく目にするようになりました。
そこで、私ごとではありますが、仕事を通じてこの一年を振り返ってみました。
北国の石材店は、冬の時期はほぼ冬眠状態と言っても過言ではありません。
雪が降ると、墓地には入る事ができなくなり、工事が全く出来なくなります。
大雪の降る地域の石材店などは、冬期間は除雪作業を行って生計を立てているところも珍しくありません。
私の住む八戸市は、雪は降るのですが、積雪が30cmを超えることは珍しく、除雪が冬期間の仕事になることはありません。それでも墓地は雪が解けず残っているため、墓地での工事は出来ない期間が3ヶ月程度は続きます。
2025年の1~3月は、はやり雪のためお墓に関する受注は、ほぼ無い状態でした。(今年に限ったことではありませんが)そんな中でも、今年の1月は雪が少なかったため、5月のオープンに向けて、合葬墓「つどい」の建設工事を行いました。
毎日、天気予報を見ながら、入荷した石の検品をして、現場に行っては工事の進捗を確認するといった日々が、寒い中で続いていたように思います。
寒い中、時には雪の降る中、現場の職人さん達には、一生懸命頑張っていただきました。
今考えても、よく頑張ってくれたと感謝しかありません。
無事に工事も終わり合葬墓「つどい」は完成。
4月29日に開眼供養をしていただきました。合葬墓「つどい」が建立された場所は、市内にある臨済宗のお寺の境内。県内外から臨済宗の住職様たち、10名による祈祷でした。
小雨の中でしたが、地元の新聞社も取材に来られ、数十名の檀家様たちに見守られ、合葬墓「つどい」は5月1日に無事スタートすることができました。
新聞記事に、合葬墓「つどい」と開眼供養の様子が掲載された途端、1週間程度は電話が鳴りっぱなしの状態でした。ものすごい反響と問い合わせが殺到したのを覚えています。
問い合わせの中で最も多かったのは、価格についてでした。
新聞記事にも価格は掲載されたのですが、掲載された金額以外には何か費用がかかるのか?管理費は?維持費は?お布施は?などといったものでした。
けして、特別安価だとは私は思ってはいないのですが、八戸市内の永代供養の料金に比べると、確かに安価なのは間違いない。(八戸市営の合葬墓の料金とほぼ同額)
「安すぎる」「安すぎて不安だ」などの声をいただくこともありました。
当初、頼んでいただいた方たちで驚いたのは、遺骨を数年家に置いている人が、こんなにも大勢いるのか!ということでした。中には、約30年、遺骨を埋葬出来ずに家に置いていた方もおられました。
事情は様々です。墓地やお墓を建てる資金でのお悩み、後継者が不在であったり、仕方なく遺骨を預かることになってしまった、など。
それでも納骨した後には、皆さん口を揃えて、「安心した」「入る場所が見つかってほっとした」など、安堵の表情を浮かべ、笑顔で語ってくれていました。
墓地を提供していただいた住職からも、こんなに埋葬出来ずに困っている人が居たなんて、と、合葬墓「つどい」に更に強い関心を持っていただけるようになりました。
今年の前半は、とにもかくにも合葬墓「つどい」に意識が集中した前半でした。
八戸市に墓地を持つ、県外在住の方からも、親戚や友人から合葬墓「つどい」の話を聞き、問い合わせが増える中、お盆前のお墓掃除、お墓参り代行の依頼も若干増える結果となりました。
前半、合葬墓「つどい」に埋葬される方々は、遺骨のみお預かりする事が多かったのですが、お盆以降は、圧倒的に墓じまいからの合葬墓「つどい」への埋葬が増えました。
弊社への墓じまいの依頼件数も増えたのですが、他社で墓じまいをされて、合葬墓「つどい」の利用を希望される方が断然多くなりました。
お盆前までは、合葬墓「つどい」に対する他社からの連絡や問い合わせは全くといっていいほどありませんでしたが、それが急増しました。
他社の声を聞いてみると、「とにかく今年は墓じまいが増えた、多かった。」というのです。永代供養など、遺骨の改葬先への費用が高額になることが、墓じまいをできずにいた理由にしばしばなっていたそうで、合葬墓「つどい」へ埋葬が出来れば、「墓じまいに一歩踏み出すことができる」ということで、経済的な理由で墓じまいをできずにいた方が、墓じまいに踏み切ってくれたとの見解も伺いました。
2025年の後半も、合葬墓「つどい」が中心になったような動きになりました。
今までに無かった、葬儀社や他社石材店からの問い合わせや、行政からの問い合わせもあり、結果的には、弊社の知名度が向上した一年だったように思います。
覚えていますか?今年は「巳年」。蛇は脱皮して成長します。今年はひと皮むけたかな?
来年は「午年」です。「午年」は飛躍する年と位置づけています。
脱皮して、更に成長し飛躍する。そんな今年と来年の目標でした。
そんな私も、来年は年男!(ちなみに還暦です)
従来の業務に、合葬墓「つどい」が加わり、ご供養の仕事、仏様の仕事ではありますが、沢山の笑顔に出会う事が出来た今年でした。
来年も沢山の素敵な笑顔に出会えるように、足元をしっかりと見て、踏ん張って「飛躍」できるように精進していきたいと思っています。
コラムを読んでいただいている皆様、今年も一年大変ありがとうございました。
来年が皆様にとって、幸多い素敵な一年になりますことを祈念して、今年最後のコラムとさせていただきます。
それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。
お墓総合サポートサービス http://ohakasupport.com/



