終活セミナーを終えて
そろそろお盆ですね。
お墓のお掃除って皆さんはどうされていますか?ご自身やご家族の方々でやられている方も多いのではないでしょうか。または、専門の業者に依頼される方も増えているようです。
お盆の他に、春と秋のお彼岸、年末、命日、年回忌法要の時など、以外とお墓に出向く機会は年に数回あります。その度に、お墓のお掃除をするとなると、結構な労働に感じます。
時期や地域によっては、雪片付けをしなければならない時もありますよね。また、暑い日差しにさらされて、汗だくになりながらの時もありますよね。使用している墓地の面積によっては、草むしりだけでも相当な時間がかかります。
私だけが感じていることなのかもしれませんが、10年以上前だと、お盆などの当日や数日前には、あちこちの墓地でお墓のお掃除をされているご家族やご夫婦の姿をよく見かけたような気がします。最近は、お掃除をされている方は確かにいらっしゃるのですが、以前に比べると、その数はめっきり少なくなったような気がします。
減ってきた理由として考えられるのは、地元に後継者がいない、墓守をしている方の高齢化といったことが考えられます。お墓のお掃除をしていない、できないといったことを苦慮されている方も少なくないようです。
そんな時代背景を象徴するように、お墓のお掃除を業務とされる事業所も増えてきました。
さてここからが、今回の本題です。
もし、お墓のお掃除を業者に依頼しようと思ったとき、皆さんは何の業者(何屋さん)に依頼されますか?
例えば、石材店、お掃除専門の業者(シルバー人材センターも含まれるかもしれません)などが思い浮かぶのではないでしょうか。
私が一番好ましいと思うのは、お墓掃除の専門業者があれば、お勧め致します。
お墓掃除の専門業者というのは、墓石の材料は石材なので、石材の知識や取り扱いに長けていて、且つ、洗剤やしみ抜き剤の知識や取り扱いができるお掃除のプロであることが大事であると思います。
石材店に依頼するメリットは、普段から石材を取り扱っているので、石材の品質に詳しい、狭い場所などは必要なら安全に墓石のパーツを動かして手の届かないところまでお掃除をしてくれることではないでしょうか(動かさないこともあると思いますが)。
デメリットとして考えられるのは、洗浄用の洗剤や薬品の取り扱いが苦手な石材店が多いようです。墓石を製品にするための研磨剤や研磨しながら艶をだすワックスなどの知識や取り扱いは当然できるのでしょうが、墓石建立後の洗浄となると、水洗い、または市販されている中性洗剤を使用する、高圧洗浄機を使用するなどといった方法になっているようです。ほこりやゴミなどは取り除けるでしょうが、長年かかってできた汚れは落とせないのが現状のようです。
墓石を購入したときのような、艶を出したいのなら、もちろん石材店が最適です。ただその時は、お掃除と言うよりは、墓石の研磨になると思うので、現地(墓地)ではできないため、墓石を一時解体して工場などに持って行き研磨することになります。
当然、費用はケタ違いになることになりますので、必ず見積りをとりましょう。
お掃除の専門業者に依頼するメリットは、洗剤や薬品の知識を豊富に持っているので、汚れやしみなどは綺麗に落としてくれると思います。
デメリットはというと、石材に慣れ親しんでいないということでしょうか。磨いてある石の特徴として、雨などの水気があると、想像以上に滑ります。また、石が重なっているようなパーツでは、水の膜が張って、くっついていて、容易には動きません。
そこで、実際にあった話なのですが、手が入らない所だったため、少し石をずらそうとしたそうです。その石が濡れていて、くっついていたのか、簡単にずらすことができなかったようです。そこで、少し力を入れたら、石がズルッと滑って別のパーツにぶつかり、角が欠けてしまったそうです(よくあることなのです)。
また、墓石の階段で足を滑らせて、怪我をしてしまったという実例もあります。
以上のように、石材店、掃除業者、どちらにもそれぞれにメリットとデメリットがあります。
どの程度のお掃除を希望するのか、草取りだけでもいいとおっしゃる方もいれば、しみ抜きや、水垢まで取ってほしいとおっしゃる方もいらっしゃいます。
お客様自身の希望を明確にしたうえで、業者を選んでいただけたら良いのではないでしょうか。
そういう意味では最初にお話しした、お墓掃除の専門業者が近隣にあれば、お墓のことだけではなく、汚れやお掃除についても相談できるのではないでしょうか。
そのような業者がお近くにあったとしても、頼みたいと思う時期が重なってしまうので、数年に一回とか、法要の時などに合わせて、余裕を持って依頼しておくことが望ましいでしょうね。
「ご先祖様と対話をする」という意味でも、数年に一回でもご自身やご家族でお墓掃除をされてみてはどうでしょう。業者に依頼する前に、身内や親族の方にお願いしてみるのも、ひとつの方法かもしれません。
それぞれのご家庭の事情もあり、なかなかご自身ではできないという方は、石材店、掃除業者、お墓掃除の専門業者など、調べてみてもいいのかもしれませんね。
それでは良いお盆をお過ごしくださいませ。
お墓総合サポートサービス http://ohakasupport.com/