終活セミナーを終えて
前回お話した永代供養の方法に「送骨納骨」という方法があります。
文字通り、お遺骨を送って納骨(永代供養)するという方法です。
簡単に説明すると、自分の住んでいる地域以外の寺院にお遺骨を送って供養していただく方法です。
菩提寺が無い方や、菩提寺で永代供養をやられていない方が選択されることが多いようです。
また、この送骨納骨を受け入れている全国の寺院の料金は、結構安価だったりするんですね。
そのような理由から選ばれる方が増えつつあります。
そこで、疑問に思うのは・・・ お遺骨って配送や郵送ってできるの?
一般的な配送業者では、お遺骨とわかっている状況では預かってはくれないところがほとんどです。
以前聞いた話では、骨董品とか古物と伝票に書いて送ったとか(真相は定かではありません)。
ですが、実は郵便局では預かってくれるのです!
ゆうパック(郵便小包)という方法で、預かり配送してくれます!
段ボール箱に、お遺骨の入った桐箱ごと入れて、パッケージしてしまいます。
普通の小包同様に取り扱っていただけます。
料金はというと、ゆうパックの料金表に基づいていますので、お遺骨だからといって、特別料金がかかることはありません。
もちろん、荷物を預ける際に、「中身は何ですか?」と聞かれますので、「お遺骨です」とおっしゃっていただいて大丈夫です。(慣れてない担当者だと、ちょっと待たされることがあるかもしれません)
ただし・・・
「万が一の時には、補償しかねますがよろしいですか?」と尋ねられます。
万が一? って何だ? って思いますよね。
次の三つのことを指しているようです。
① ご配達があったとき
② 事故などが起きて荷物が破損したとき
③ 荷物が紛失したとき
(これは初めて私が送骨納骨をしたときに、実際に言われて内容を確認しました。)
このようなことがあった時は保障はしかねるけど、了承するなら配送しますよ。ってことですよね。
確かに、何かあった時に価格は付けられないので、金品での補償はできないし、同じもので弁償するなんてこともできませんからね。致し方ないとは思います。
私は年に3~5回程度ゆうパックを利用して送骨納骨のお手伝いをさせていただいておりますが、現在まで、万が一の事態になったことは今のところありません。
最近では送骨納骨(永代供養)以外でも、都会にお住まいで、八戸でお一人暮らしだった母親の葬儀火葬までを八戸で行って、お遺骨は自分のお住まいまで、ゆうパックを利用したという方もいらっしゃいます。
これも今のライフスタイルが関係している現代ならではのお遺骨の移動方法なのでしょうね。
お遺骨を遠方に移動させるということは、そう滅多にあることではありませんが、お一人分の火葬したお遺骨なら持って移動される方も多いと思います。
ですが、中には、お墓じまいをして、数人分のお遺骨の移動をされるケースもありますから、その時にはゆうパックは有効な手段のひとつかもしれませんね。