ホームインスペクターが、住宅購入やリフォーム・修繕時に“家の健康診断”でサポート（3/3）

家の悩みに応える専門家として積み上げたノウハウを社会に還元したい

　久保田さんは、ハウスメーカーと工務店に約10年間勤務。営業、アフターフォロー、設計、現場監督、技術責任職まで、家づくりに関する幅広い業務に従事しました。

　「2004年に独立後は、主に新築やリフォームの設計を請け負っていましたが、住まいもケガをしますし、年を取ると調子を崩します。原因を見極め、適切な処置につなげたいと考え、ホームインスペクターの資格を取得しました」

　家に不調が表れるたびに久保田さんを頼るリピーターも増え、2020年からは住宅診断と営繕修繕相談の二つの分野に注力。「家を診る・直す」に特化して活動しています。
　
　「わが家はご家族にとって安らぎの場ですから、根底には『困っていることがあれば解消して心穏やかに過ごしてほしい』という思いがあります。以前、あるお客さまに『建物を通して住んでいる人を見ているんですね』と言っていただいた時はうれしかったですね」

　また、「ホームインスペクター」の存在を広めるため、SNSなどでの情報発信にも力を入れています。
　「家の悩みに応える専門家がいることを皆さんに知ってほしい。私とは違うキャリアを持つ人たちにも参入してもらい、多角的な視点でアドバイスができたらいいですよね」

　豊富な現場経験と積み上げた知見でサポート。「家の相談ごとは100人いれば100通り。住む方に適した解決法をご案内し、納得できる方法を選んでいただきたい。関係した多くの皆様の声を社会に還元し、お役に立てれば何よりです」と語ります。

（取材年月：2024年4月）

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