コロナ禍の今だからこそ思う地上波テレビの未来に期待するもの
マレーシアから、このコラムを書いています
現在、マレーシアでこのコラムを書いております。
なぜマレーシアにいるのかといえば、マイベストプロのプロフィールにも記載していますが、妻が中華系マレーシア人だからです。
今回は義母の法要のため、3年ぶりにマレーシアを訪れています。
改めて振り返ってみると、私は20代の頃からこの国を見てきましたので、もう30年ほどになります。その間にマレーシアは大きく変わりました。
街並みも道路も変わり、ショッピングモールも増え、国全体がずいぶん豊かになったように感じます。
当時のマハティール首相が掲げた「ルックイースト政策」では、経済成長を続けていた日本や韓国から、勤労意識や規律、技術、経営手法などを学ぼうとしました。
日本との関わりを見ながら成長してきたマレーシアを30年近く見ていると、「ずいぶん変わったな」と感じる場面がたくさんあります。
その一つが自動車産業です。
現在マレーシアには、Proton(プロトン)とPerodua(プロドゥア)という国産自動車メーカーがあり、国産車が60%ほどのシェアを占めています。
Protonは設立当初、三菱自動車との関係が深く、Peroduaもダイハツとの関係が深いメーカーです。
それでもTOYOTAやISUZUの日本ブランドの車も多く見かけますし、アルファードやベルファイヤなどの人気の高級車もかなり見かけます。
そして今回マレーシアに滞在していて、もう一つ「30年前とは大きく変わった」と感じていることがあります。
それは、仕事の仕方です。
マレーシアにいながら、黒石の会社の電話対応
実は最近、当社では電話の一時受付に「AI電話受付」を導入しました。
当社は少人数で運営しているため、お客様先でパソコンのサポートをしている時や、車で移動している時など、どうしても電話に出られないことがあります。
これまでは着信履歴を確認して、後からこちらから電話をかけ直していました。
ただ、その場合は、
「誰からの電話なのか」
「どんな用件なのか」
が分からないまま折り返すこともあります。
そこで導入したのがAIによる電話受付です。
現在は、会社に電話をいただくとAIが一次受付をして、
「お名前」
「電話番号」
「ご用件」
などを聞いてくれます。
その内容がメールで届くため、こちらは用件を確認してから必要なお客様へ折り返すことができます。
実際に使ってみると、これが思っていた以上に便利でした。
電話番をAIに任せる
電話というのは便利なのですが、こちらの都合とは関係なくかかってきます。
お客様のパソコンを設定している最中だったり、打ち合わせ中だったり、車を運転していたり。
そのたびに作業を中断することになります。
AI電話受付を導入してからは、まずAIが電話を受けてくれます。
私は今やっている仕事が一区切りしたところでメールを確認し、必要な電話だけ折り返します。
たったこれだけのことですが、仕事の効率はかなり良くなったと感じています。
海外にいても、いつもと同じように対応できる
そして今回、マレーシアに来てみて、さらに便利さを実感しました。
日本のお客様が黒石の会社へ電話をかける。
私はマレーシアにいる。
しかしAIが電話を受けてくれるので、その内容がこちらにもメールで届きます。
メールやLINEを確認して、急ぎの用件であればマレーシアから日本のお客様へ折り返します。
ここでもう一つ便利なのが楽天モバイルです。
Rakuten Linkを利用すると、海外の対象国・地域から日本国内の電話番号へ電話をかける場合、通話料を気にせず利用できます。
つまり、
日本のお客様から会社へ電話
↓
AIが電話受付
↓
用件がメールで届く
↓
マレーシアで私が確認
↓
必要であれば、そのまま日本へ折り返す
という仕事の流れが普通にできています。
30年前なら考えられなかった
考えてみれば、これはすごいことです。
私が20代の頃にマレーシアへ来ていた時代であれば、海外から日本へ電話をするとなれば、まず国際電話料金を気にしていました。
もちろん会社の電話を海外で確認することも簡単ではありません。
「海外へ行くので、その間の電話番を誰かにお願いしなければ」
というのが普通だったと思います。
ところが今は、マレーシアにいながら黒石のお客様からの電話内容を確認し、その場で日本へ普通に折り返しています。
しかも会社の電話番をしているのはAIです。
30年前の自分に、
「将来はマレーシアにいながら、AIが黒石の会社の電話を取って、その内容が手元に届いて、その場で日本のお客様に無料で折り返せるようになるよ」
と言っても、おそらく信じなかったでしょう。
インターネット、スマートフォン、クラウド、そしてAI。
一つ一つの技術が進化して、それらが組み合わさったことで、「会社にいなくても会社の仕事ができる」という環境が当たり前になってきました。
AIは人の仕事を奪うものなのか
最近は「AIに仕事を奪われる」という話をよく聞きます。
しかし実際に仕事で使ってみると、少し違った見方もできるようになりました。
今回AIにお願いしているのは、あくまで「電話の一次受付」です。
お客様の相談を聞き、内容を判断し、実際に対応するのは人間です。
つまり、
「電話を受ける仕事」はAI。
「お客様に対応する仕事」は人間。
そうやって役割を分けています。
特に私たちのような少人数の会社では、「電話番のためだけに常に誰かが会社にいなければならない」というのは大きな負担です。
そういう仕事をAIに手伝ってもらうことで、人はもっと本来やるべき仕事に集中できます。
AIは人間の代わりになるというより、人が仕事をしやすくするための道具として使う方が、今のところ私にはしっくりきます。
小さな会社だからこそAIを使ってみる
AIというと、大企業が使う最先端の技術というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし私は逆に、人手の少ない小さな会社ほどAIを使うメリットが大きいのではないかと思っています。
電話番、文章作成、議事録、翻訳、調べ物など、これまで人が時間を使っていた仕事の一部をAIが手伝ってくれるようになりました。
すべてをAIに任せる必要はありません。
「これは人がやるべき仕事なのか」
「これはAIに任せてもいい仕事なのか」
それを考えながら使えばいいのだと思います。
30年ほど前から見てきたマレーシアの変化も大きいですが、自分自身の働き方も、この30年でずいぶん変わりました。
マレーシアにいながら黒石の会社の電話対応をしている自分を見ていると、
「便利な時代になったな」
と、改めて感じています。
便利になればなるほどAIによって仕事が減っていく業種も多々発生すると思います。弊社でも行っている翻訳業務もその一つだと思いますが、それはそれでいいのかなと思っております。


