育児中の【辛い】を減らす思い込みの変換

今川涼子

今川涼子

テーマ:セルフコーチング

子育てしていると、
「〇〇しなきゃ」「〇〇させなきゃ」「〇〇するべきよね」「〇〇しちゃだめ」

このような思いと、現実とのギャップに辛くなることがあります。

この時の、「しなきゃ」とか「しちゃいけない」
と思っていることって
実は思い込み
かもしれません。

「当たり前だよね」
と思っていることでも、全く反対の考えも世の中にはあります。
正解は一つではないし、人の分だけいく通りもやり方はあるのです。

そこが緩まれば
とても楽になることもあります。


例えば、
抱っこばかりしていたら、抱き癖がつくからダメなんだ!
このような思いを信じて疑わなかった場合
を考えてみましょう。

赤ちゃんが泣いた時
1人で寝かせようとするけれど、なかなか泣き止みませんよね。
なので、そのまま粘っていても、我が子の泣き声を聞いているのが辛いと思います。

しかし、抱っこをしても
「抱っこしてしまった。ダメなのにやってしまった」
とネガティブな気持ちになってしまいます。これも辛い・・。

そうなると、赤ちゃんが1人で寝られないと
抱っこしても、しなくてもどちらも辛い思いをしなければならないことになるのです。
これを心理学用語で【ダブルバインド】と言います。

どちらを選んでも苦しい・・という状況。
(赤ちゃんが1人で寝るとか・・私に言わせたら奇跡的です><)

この状態を避けるためには
信じていることを、変える必要があります。

【赤ちゃんの抱っこは抱き癖がつくからだめだ】
という考えは、どうしてもそれを信じたい場合はしょうがないのですが、
他の考えもあるかもしれない・・と思えるときは
書き換えることができます。




こんな話があります。

中世のヨーロッパのある王様が行った赤ちゃんの実験のお話です。

私が助産学科の学生の頃
教科書に載っていたこの話が衝撃的でした。

赤ちゃんをミルクや着替えなど衣食住の環境は整えて養育する実験なのですが、
語りかけ、ふれあいを一切せずに養育すると全員死んでしまったという結果だったと。

これは、赤ちゃんの養育にはいかにふれあい・スキンシップが大切だよという話の引き合いに登場することが多い実験のお話です。

当時、学生だった私ですが、これが衝撃すぎて
将来、子供を産んだら
どんなに赤ちゃんに抱き癖がつこうが、たくさんたくさん抱っこしよう!!!
そんなふうに誓ったのでした。

そしてもう一つ、人は成長の段階でそれぞれ発達課題というのがあります。
赤ちゃんの時期の心理的発達課題はというと
「基本的信頼関係を学ぶ」ということです。

人間関係の基礎部分をお勉強する時期。

「抱っこして〜」
と要求したら

安心安全な養育者(パパ・ママ・ジージ・バーバ・その他)
が愛情いっぱいに抱っこして応えてもらうことで

【基本的信頼】が育まれていくものです。


こういった視点を変えた話を聞くと、
今まで信じていたものもが揺らぐ感覚があるかもしれませんし、
ガラッと変わる感じがするかもしれません。

こんなふうに、
自分の中で信じていることの中にも
不要な信念を見つけることができたら、どんどん楽になっていきます。

自分を苦しめる信念は不要な信念です。

まずは、これって本当だっけ?
他の考えもあるかもしれない・・
と疑ってみることから始めてみてください^^

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今川涼子
専門家

今川涼子(助産師)

出張助産院Maapallo

助産師としての知見や育児経験、心理学を取り入れたケアで、のべ2,500以上のママをサポートしています。妊娠中から卒乳までのさまざまな相談に対応。自分で心と体を整える方法をオンラインと対面で伝えます。

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