太陽光発電について⑩~省エネより耐震
まちの大工さんでは昔ながらの住まいづくりをしています。昔ながらと言ってもつい最近まで、どこでもしていた家の造り方で、大工が構造材一本一本から加工し現場で組み立てる『木造軸組工法(日本で1000年以上使われている工法)』のつくり方です。
最近の住宅建築業者は、プレカット加工(工場で材料を加工し、現場で組み立てる)やハウスメーカーのように工場でパネル加工して現場で組み立てる事がほとんどとなりました。今まで手で加工していた小さな工務店は、廃業やハウスメーカーの下請けになるなど自分で材料を加工しなくなりました。加工場は持たず、道具を車一台に積み、現場へ行く大工が増えてしまいました。私の工務店『まちの大工さん』のような自分で加工して『木造軸組工法』で建てる住宅建築業者は本当に減ったのです。
「プレカットの方が安い、手間のかかる手加工をなぜしているか?遅れている。」などと言われますが、私は当面やり方を変える気はありません。それは「うちのつくり方」の方が、日本の住宅には適していると思っているからです。
それは、手で加工するといいことがたくさんあるからです。