介護事業が資金繰りで苦しくなる本当の理由とは?

居谷謙祐

居谷謙祐

テーマ:財務管理について

― 人件費・入金遅れ・損益分岐の壁を乗り越えるために ―

介護福祉業界の経営相談で最も多いのが「黒字なのに資金が足りない」という悩みです。
その背景には、構造的な資金繰りの難しさがあります。

まず、人件費率の高さ。
人を減らせない業態でありながら、最低賃金の上昇が続き、給与負担が重くのしかかっています。
次に、入金のタイムラグ。
介護報酬はサービス提供から約3ヵ月後に入金されるため、常に3ヵ月分の運転資金を先に立て替えている状態です。
さらに、新規施設では利用者が安定するまでに1年近くかかり、損益分岐点を超えるまでの期間が長いことも特徴です。

銀行との交渉では「キャッシュを長く手元に残す」ことを優先すべきで、早期返済が必ずしも良いとは限りません。

介護事業の経営は、利益よりもまず資金の体力づくりから。
キャッシュの見える化を行うことで、早期に対策が打てます。
「まだ何とか回っているから大丈夫」と思ったときが、実は見直しのタイミングかもしれません。

当社では、介護・福祉業界を中心に、資金繰り改善・銀行交渉・事業計画づくりまでを一貫してサポートしています。
「資金が足りない」と感じたときは、ぜひお早めにご相談ください。

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居谷謙祐
専門家

居谷謙祐(資金調達・財務コンサルタント)

株式会社ライフクリエイト

専門用語を使わず、社長と同じ目線で「数字」と向き合うのがモットーです。 資金調達、決算書を解析した強みの発掘と弱みの補填など、数字の裏にある可能性を引き出します。

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